Foomii(フーミー)

蓮池透の正論/曲論

蓮池透(元東京電力原子力エンジニア)

蓮池透

第51回衆議院議員選挙に立候補して(中)

●長いトンネルを抜けると雪国であった

総務省前から練馬、そして関越道を走行する。天候は快晴であり寒さだけ凌げば、普通に選挙運動ができる状況だと感じた。しかし、群馬-新潟の県境、谷川岳を貫通する「関越トンネル」(全長約11000メートル)を抜けると天候は一変した。トンネルを抜けた自動車はすべて土樽パーキングへ誘導され、タイヤのチェックすなわちスタッドレスを装着しているかどうかが行われた。


有名な川端康成の小説「雪国」の冒頭にある「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」そのものである。新潟県在住の人なら、それを知っているし覚悟もできている。川端の言う「抜けたトンネル」というのは、鉄道の上越線「清水トンネル」(全長約9702メートル)とされている。その後、新清水トンネル(全長13500メートル)が開通し、「清水トンネルは廃止された。また、上越新幹線用として「大清水トンネル」(全長22221メートル)がある。さらに、一般道の国道17号では、廃止となった「三国トンネル」(全長1218メートル)、代わりとして「新三国トンネル」(全長1284メートル)が利用されている。


私たちは、「雪国」の主人公が降りた湯沢温泉を横目に見ながら、一路長岡インターを目指した。しかし、道路は圧雪状態で速度は50キロメートル/時に制限されていた。もちろんその速度を守っている自動車は少ないが、私たちの街宣車は高さが3.1メートルあり、風の影響も受けやすいため、速度は控えめで走行した。


●長岡インター近くのビジネスホテルへ

長岡インターを下りた時、午後5時を過ぎていた。まず長岡駅近くに駐車している私の自家用車を取りに行った。それから、2台の自動車で長岡インター近くのビジネスホテルへ向かった。そこには、東京・福生から来てもらった街宣車のドライバーさんが宿泊している。街宣車を駐車場に停め、ドライバーさんと打ち合わせをした。トラックドライバーを職業としていたので運転には問題はない。しかし、1.5mメートルに達している積雪には驚いていた。そこで、地元の人しか知らない路地で圧雪や凍結がある場合は、地元の人に運転を代わることにした。


そのビジネスホテルが街宣車を、ずっと無料で駐車して良いと寛容なサービスをしてくれた。また、街宣車に乗るために自動車で来た人も同様に駐車して良いとのこと。そこで、新潟県内で行う選挙運動は、この駐車場を拠点とすることに決定した。他の政党、特に自民党などは、街宣車はもちろん他に何台も止められる駐車場付きの立派な選挙事務所を構えている。しかし、こちらはそうはいかない。「手作り選挙」なのだ。総務省前から付き合ってくれた人を長岡駅まで送り、ようやく帰宅した。


●柏崎市内へ

朝8時前に街宣車が自宅に来てくれた。前日に取り外したノーマルタイヤを私の家の車庫に下ろした後、私も乗り込み出発した。ちょうど柏崎刈羽原発再稼働の作業が行われている。車内からは、原発廃止を強調してアナウンスしてもらった。厳密には、車内からは名前の連呼しかできないことになっているが、そんなことに従っている政党はない。


●市役所前で

市役所前で市長へ向けて、「原発ばかりに夢中になっていないで他にやるべきことをやって」「再稼働すれば市が栄えるなど幻想にすぎない」「人口は流出する一方である」「国道8号のバイパス工事は終わっていない。避難道路なのに」「国策に貢献するため原発再稼働。そんな中央集権のようなことを言っているから地方創生は進まない」「若い世代の流出を回避するため市内の私立大学を市立化するべき」「地場産業がより栄えるために市はもっと力を入れるべきである」等々を訴えた。市長がいたかどうかは分からない。

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