… … …(記事全文2,176文字)前回、戦後の日本を「思考の檻」に閉じ込めたのは、GHQだけでなく、彼らに協力した「内なるGHQ」としての日本人エリートたちであったことをお話ししました。
では、その「檻」を完成させ、日本を恒久的な属国へと導いた「真犯人」は誰か。 それは、今なお歴代最高の総理大臣と称賛される、吉田茂です。
1. 独立の道を自ら閉ざした「芦田修正」の黙殺
多くの日本人は、9条によって再軍備を禁じられたと信じています。しかし、事実は異なります。
1950年の朝鮮戦争勃発を機に、米国は日本に「再軍備と自立」を強く求めるようになりました。当時の日本国憲法には、衆議院憲法改正小委員長の芦田均によって「芦田修正」が施されていました。第9条2項の冒頭に「前項の目的を達するため(=侵略目的の戦争を放棄するため)」という文言を加えたことで、自衛のための軍隊を持つ道を戦略的に残していたのです。
当時のGHQ参謀第2部(G2)ウィロビー少将らも、この修正を背景に服部卓四郎氏ら元帝国軍人の精鋭と組み、再軍備のための緻密な計画を練っていました。彼らが起草したのは、先の大戦の反省に基づいた「自立した国家の軍隊」でした。しかし、吉田茂はこの「独立への道」をあえて無視しました。マッカーサーが警察予備隊の創設を命じた際も、吉田は頑なに「警察の延長」であることに固執しました。
米国特使ジョン・フォスター・ダレスは、再三にわたり吉田に

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