… … …(記事全文2,419文字)しばらく配信がありませんでしたが、暑さのせいです。
お待たせしました!
ニンニク増しましラーメンとか、ニンニクチャーハンとか、とにかく男はニンニクが大好きだ。
私が好きで見ているYouTubeチャンネル、「たっちゃんねる」のたっちゃんというおじさんも、お店でチャーハンといえばニンニクチャーハンであるし、卓上にニンニクのすりつぶしたものが用意されていれば、迷わず追いニンニクをする。
ニンニクの最大の欠点は食べた後に口や消化管から発せられる強烈なニンニク臭、つまりイオウを含む有機化合物だ。
にも拘わらず男たちが摂取したがるのは、まずは驚くべき健康効果があるからだろう。
ニンニクは古代エジプトでピラミッド建設の労働者たちが好んで摂っていたというほど、まずは疲労を回復させる効果がある。
ニンニクをつぶすとか刻むとかすると、無臭のアリンが、酵素によってアリシンに変化する。
このアリシンがビタミンB1と結合して疲労回復の効果を現すだけでなく、口臭などの原因になるのである。
ニンニクはまた、免疫力を増強する。
バクテリアやウィルスを食べるマクロファージや、ウィルスに感染した細胞やガン細胞を攻撃するナチュラルキラー細胞などを増やす。
さらには抗酸化作用までもあり、活性酸素を減少させ、アンチエイジングの働きがある。
血栓を防ぐなど、心血管系に効能があり、抗高血圧の効果、抗ガン作用もある。
これほどまでに多くの効能があるのなら、口臭などなんのその、ニンニクは大いに食べるべしということになるだろう。
しかし、ちょっと気になることがある。
ニンニクにこんなにもよい効果があるのなら、女ももっと好んでいいはずなのに、そうではない。
もちろん口臭を気にする部分もあるかもしれないが、それを差し引いたとしても、女は男ほどにはニンニクを欲しない。
男のニンニク渇望にはもっと深い意味、それも女にモテることに関する意味があるに違いないと思えてくるのである。
そんな私の疑問に答えてくれるのは、2016年に発表されたこんな研究だ。
チェコ、チャールズ大学のJitka Fialovらは主に男子学生を被験者として、彼ら自身以外のにおいを極力排除した。
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