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全国高等学校野球選手権大会、いわゆる夏の甲子園で京都国際高校が大会史上初の決勝タイブレークを制し、初優勝を果たした。
野球のタイブレークは延長となった場合、点を入りやすくし、早く決着をつけるための制度。
ノーアウト、1、2塁から攻撃を始める。
今回は延長10回表で京都国際が2点を入れ、裏で関東第一が1点を返すに留まったので、京都国際の勝ちとなった。
京都国際高校の前身は在日韓国人向けの民族学校である。
そこでここ数日、韓国語の校歌が話題となっているのだが、いざ校歌斉唱ということになっても、字幕が現れない。
最近問題になったので字幕をなしにしたのかも、と思い、今大会における校歌斉唱の場面をYouTubeで探した。
そうしたところ、8/8の札幌日大との初戦から字幕なし。
8/14の新潟産大付、8/19の智辯学園、8/21の青森山田、いずれの際にも字幕なし。
8/17の西日本短大付の際の動画は見つからなかったが、おそらく字幕なしだっただろう(西日本短大付は日本ハムファイターズの新庄監督の母校であり、新庄氏が応援する姿がやたら出てくる)。
実は、私は知らなかったのだが、京都国際高校の校歌については同校が選抜高等学校野球大会、いわゆる春の甲子園に初めて出場した2021年に既に問題となっていたのである。
放送した毎日放送とNHK大阪放送局は、「日本語訳は学校側から提出されたものです」と断って以下の字幕をつけた。
東の海を渡りし
大和の地は
偉大な祖先
古(いにしえ)の夢の場所
朝な夕なに
体と徳を磨く
我らのふるさと
韓日の学び舎
ところが読売新聞によれば、学校側は日本語訳を出したことはないと言っており、もし学校側の言い分が正しいとすると、毎日放送とNHKが日本と韓国双方に忖度したことになる。
「東の海」は元の歌詞では「東海(トンヘ)」。
東海は、日本海に対する韓国の呼称であり、国際的にも日本海(Japan Seaまたは Sea of Japan)が認められているが、何とか東海に変えてしまいたいのが韓国。
そこで「東の海」とすることで表現を和らげたのだろう。
「韓日の学び舎」は元々の歌詞では「韓国の学園」。
元々は民族学校だった京都国際高校は、2004年から一条校となり、一般的な高校となったので日本人にも門戸を開いている(今は日本人のほうが多い)。
その意味でもはや韓国の学園ではないので「韓日の学び舎」としたのだろうが、なぜ日韓でなく、韓日なのか……?
このように京都国際高校の校歌が問題になるのは、日本にあり、日本人の生徒のほうが多いのに前身の学校の韓国語の校歌を引き継ぎ、しかもその詩の中に政治的な内容が含まれているからなのだ。
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