… … …(記事全文2,170文字)今年の「ミス日本」のグランプリに椎野カロリーナさんという、日本で活躍するモデルが選ばれ、話題を呼んでいる。
椎野というが、ハーフではない。
両親がウクライナ人の生粋のウクライナ人だ。
しかし母親が離婚後に日本人と結婚したため、5歳のときに来日。
以後、常に日本語を話し、頭の中も日本人という彼女は2022年、念願の日本国籍を取得している。
ミス日本の応募資格は、日本国籍を持つ未婚の17~26歳とあり、彼女はいずれも満たしているが、まずグランプリを獲得したのが26歳という、これまでで最年長であること。
帰化した日本国籍者であり、しかも元々は生粋の欧州人(ハーフやクオーターならこれまでも例があった)ということで話題となっているのだ。
審査員30人による投票は、内面、外面、行動の3つの側面から「日本らしい美しさ」を審査して行われている。
グランプリの受賞後のインタビューで彼女は「多様性があり、人を外見で判断しない社会づくりに貢献したい」と抱負を述べている。
好意的に解釈するなら、多様性とは「自分のような日本人がいてもよいではないか」という意味での多様性、人を外見で判断しない社会とは「外見で外人と判断し、日本人と認めない社会」という意味だろう。
実際、彼女は髪の色や高い鼻から外人とみなされることに悩んでいたという。
しかし外見で人を判断しないと言っても、ミスコンテストはほとんど外見で人を判断する世界。
それはないんじゃないですかと突っ込みたくなってしまう。
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