Foomii(フーミー)

動物にタブーはない! 動物行動学から語る男と女

竹内久美子(動物行動学研究家 エッセイスト)

竹内久美子

あくまでペットといっしょに逃げたい人たちへ

1月2日の羽田空港、滑走路におけるJAL機と海保機の衝突事件。

海保機のほうに残念ながら5人の犠牲者が出たものの、JAL機は乗員、乗客の全員が脱出に成功。

それは奇跡であると評されている。

 

しかし私は奇跡という前に、乗員のたゆまぬ訓練と乗員の指示に従い、我先にとは行動しない日本人乗客。

そういう我々にとっての当たり前がもたらした結果ではないかと思う。

 

この脱出劇の一方で注目されたのは、貨物室に預けられた2匹のペットの命が犠牲になったことだ。

1月3日、JALの会見で明らかにされた。

 

フリーアナウンサー、笠井信輔氏は1月4日、自身のインスタグラムで、今回の事故で愛猫の命を失った方からのコメントが寄せられたとし、自分はペットのことが観点から抜け落ちていた、エールフランスではケージも含め8キロ以内などの条件をクリアーすればペット(犬猫)も客室に同伴が可能だ、日本でも検討してみてはどうかと提案した。

そして「人の命もペットの命も失われないよう」と締めくくっている。

 

気になるのは、ペットも機内で同伴すれば助かる、今回のように貨物室で死ぬことはないのにという意味が言外に含まれていることだ。

 

笠井氏のこの投稿のコメント欄には女優の石田ゆり子氏が登場。

これが大騒動へと発展した。

要旨は

・ペットをケージに入れて機内持ち込みを許してほしい

・災害時、非常時にはモノとしてではなく、家族として最善を尽くす権利を……。

・生きている命をモノ扱いが解せない

である。

 

こちらもペットの機内同伴が許されれば、飼い主といっしょに脱出し、助かるという意味が言外に含まれている。

 

実際、石田氏の1月7日のインスタでは

「動物たちの命をなんとか救いたかった、一緒に脱出できるようになったらどれだけ幸せかと思うばかりなのです」と明言しているのである。

 

… … …(記事全文2,002文字)
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