… … …(記事全文2,210文字)現在の政府,つまり,具体的に言うなら「石破政権」は,「政府の借金はこれ以上増やさない」という財政規律を明確に掲げています(プライマリーバランス黒字化目標と言うものを掲げています).
この規律は財務省が後生大切なものとして,民主党政権以降,全ての内閣に強要し続けている財政規律です(なお,PB規律の原型の赤字国債発行額の規制は,1990年代中盤から続けられています).
その一方で,毎年少子高齢化が進行するため,社会保障費が着実に毎年数千億円づつ増えています.そして最近では防衛費も倍増するといい,異次元の少子化対策を推進するといっています.
つまり,政府=財務省は今,「借金はこれ以上増やさない」というと同時に「支出は増やす」と言っているのです.
そうすると,必然的に「増税しか無い」という事になります.
もちろん,「成長すれば,当然税収が増える」(一般に自然増収といいます)ということになるので,増税しなくても,成長さえすればそれによる「自然増収」で,支出増分を賄うこともできるのですが,政府は常に「税収はたいいて増えない」と言い続けています.
そうなるとやはり,「増税するしか無い」という事になります.
ただし,政府は,自然増収は少ないと「わざ」と嘘をついていることは分かっています.
なぜなら…
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