… … …(記事全文2,276文字)毎年,「終戦の日」が近づくこの時期になると,各メディアがこぞって放送するのが,先の大戦を振り返る番組.あの戦争の悲惨さを改めて思い起こし,二度と,愚かな戦争等してはいけない…という論調が繰り返されます.
そういうトーンの報道はまさに戦後レジームそのものなわけですが,当方の東京ホンマもん教室(https://s.mxtv.jp/variety/honmamon/)ではいつも,そういう戦後レジームとは一線を画す番組を毎年この時期に企画・放送しています.
例えば昨年は,「なぜ日本は戦争に敗れたのか?」https://www.youtube.com/watch?v=4W8G5HcR7jgという内容で,日本が「敗北」した理由が分析しましたが,今年はそれとは「逆」に,
『太平洋戦争 「日本の勝利」はあり得たのか?』
https://www.youtube.com/watch?v=4W8G5HcR7jg
を放送しました.あの戦争を思い出すこの時期だからこそ,改めて,どうすれば勝てたのかをしっかりと考えることは,今の日本を復活させる上で重要な示唆を与えるに違い無いと考えたからです.
つまり…
という視点で,あの戦争を振り返るのが,今回の放送の要諦です.
さて,この点で考えた場合,「日本が勝利するシナリオ」として,少なくとも次の三つがスグに浮かび上がってきます.
そして,これらの内,「ドイツが勝利していたら…」というシナリオ1と,「(太平洋に打って出るのではなく)極東防衛に徹し炊いたら…」というシナリオ3については,開戦前に大本営は徹底的に検討していた,という歴史的資料が残されているのです!
それが…
というもの.その具体的な内容は…
藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~
藤井聡(京都大学教授・表現者クライテリオン編集長)