… … …(記事全文4,903文字)岸田内閣の経済政策について取材があり、彼の政策は口では「賃上げだ」なんだといってますが、やってることはその正反対の事ばかりであり、かつ、そうなってしまっているのは、岸田総理は「財務省のポチだ」と揶揄されるような構図があるからだ、というお話しを解説さし上げました。そして、最後に政権交代の可能性はありますか?との質問について以下の様に回答さし上げました。
『いま総選挙があれば、政権交代が起こる可能性が十分にあると、世論調査結果は示しています。野党も頼りないという意見が根強くあるにもかかわらず、そうした世論環境になっているのは、野党の嫌さを上回るほどの嫌さを自民党岸田内閣に対して世論が思っているからです。
ちょうどビル火災が起こったとき、飛び降りる人が続出してしまいますが、彼らと同じ状況に日本は追い込まれつつあります。つまり、ビルに留まれば丸焦げになって死んでしまう、しかし、飛び降りればしんでしまう…と言う状況です。そんな時、丸焦げになるのは確実だが、飛び降りれば、ひょっとするとどこかに引っかかったり、樹木のクッションなどで生き残るかもしれない…と考え、人々は飛び降りるのです。
事ここに至れば、日本は今、ビルから飛び降りるように政権交代を果たす以外に生き残る望みはない、と言えるものと、当方は考えます。』
つまり、このままなら地獄は確実なら、「一縷の望み」を託して「清水の舞台から飛び降りる」以外に道はない、ということは十分に合理的な判断となり得るのです。
詳しくは是非、下記ご一読下さい。
藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~
藤井聡(京都大学教授・表現者クライテリオン編集長)