… … …(記事全文3,236文字)※先にお送りした記事ではグラフの表示ができておりませんでしたので、修正した記事を再送いたします。
前日、とある折りにこういう質問を受けました。
「日本の国債残高は約2倍近くに膨張したが、GDPは全く増えていない。国債に基づく政府支出拡大で成長なんてしないじゃないか!」
この手の発言は、緊縮財政派の方々と話しているともの凄く何度も何度も耳にします。
ついては、この問いについて、文書で回答さしあげました。
せっかくガッツリ内容を纏めたので、皆様にも共有さし上げます。
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「日本の国債残高は約2倍近くに膨張したが、GDPは全く増えていない。国債に基づく政府支出拡大で成長なんてしないじゃないか!」
と仰いますが、GDPが成長してないとそうなります。
国債残高が2倍以上に膨れ上がったのは、GDPが成長していないことの必然的帰結です。
当たり前の話しです。
多くの人がそれを理解してないから国が、財政が混乱しているのです。
そして、GDPが成長していないのは、国債発行規律を設けてるからです。
これも当たり前の話しです。
これもまた、多くの人がそれを理解してないから国が、財政が混乱しているのです。
ですが、理解していない人、全く違った信念を形成してしまった人に対してしっかり理解して貰うために、以下、一生懸命解説します。誠実にご理解する努力をなさって下さい…
藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~
藤井聡(京都大学教授・表現者クライテリオン編集長)