Foomii(フーミー)

藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~

藤井聡(京都大学教授・表現者クライテリオン編集長)

藤井聡

政府は「夜の人出が増えて感染拡大しているとは統計学的に言えない」事を知りながら、不当に「時短命令」を出した事を「告発」します。

ウェブで読む(推奨):https://foomii.com/00178/2022021321134590941 //////////////////////////////////////////////////////////////// 藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~ https://foomii.com/00178 //////////////////////////////////////////////////////////////// 去る令和4年2月7日に、東京都の「時短命令」が違法かつ違憲だとして、東京都を訴える東京地方裁判所の裁判に、統計分析の専門家という立場で証人として出廷して参りました。 この裁判は、飲食チェーンのグローバルダイニング(以下GD)が起こしたものです。当方は下記2点を専門家として証人として発言する主旨で、裁判所に出廷しました。 (1)東京都が、感染症を食い止めるためという目的で、GD社の営業を四日間時短させる「命令」を出したが、そもそも、その命令による感染抑止効果は、限りなくゼロに近いものである。 (2)そもそも、統計学的分析に基づけば、「時短」させることによる感染抑止効果があるとは到底言えない。 もし、(1)(2)が真実なら、東京都は、メリットが見いだせないにも拘わらず、甚大な経済被害をもたらす事が確実な「時短」という国民の自由の制限を「強要」した事になります。 その点において、東京都はコロナに関わる法律違反のみならず、憲法違反を犯した、と言うことになるわけです。 当方が提出した資料は既に下記HPにて公表されており、今後も当方の法定での発言が公表される事になりますが…… https://www.call4.jp/search.php?type=material&run=true&items_id_PAL[]=match+comp&items_id=I0000071(当方の提出資料:https://www.call4.jp/file/pdf/202202/434f5ce75267ead80af0d07bf4792091.pdf) 本日は、この訴訟を契機に発覚した、政府のいわゆる「尾身分科会」(新型コロナウイルス感染症対策分科会)の驚くべき隠蔽と不正を、ここに告発差し上げたいと思います。 実は今、全国各地で「時短」が当然の様に行われているのですが、これは、尾身分科会が出した「夜の人出を抑えれば、感染が抑止できる」という統計分析結果が、その正当性の「根拠」となっています。 その尾身分科会資料とは、『今冬の感染対策の効果の分析について~人出と感染社数を中心に~』(新型コロナウイルス感染症対策分科会、令和3年4月8日)です。 https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/taisakusuisin/bunkakai/dai1/kouka_bunseki.pdf で、その根拠の中心となるページがコチラです。
… … …(記事全文5,992文字)
  • バックナンバーを購入すると全文読むことができます。

    購入済みの読者はこちらからログインすると全文表示されます。

    ログインする
  • ひと月分まとめての販売となります。1記事のみの販売は行っていません。

    価格:880円(税込)

    2022年2月分をまとめて購入する

今月発行済みのマガジン

ここ半年のバックナンバー

2024年のバックナンバー

このマガジンを読んでいる人はこんな本をチェックしています

月途中からのご利用について

月途中からサービス利用を開始された場合も、その月に配信されたウェブマガジンのすべての記事を読むことができます。2024年5月19日に利用を開始した場合、2024年5月1日~19日に配信されたウェブマガジンが届きます。

利用開始月(今月/来月)について

利用開始月を選択することができます。「今月」を選択した場合、月の途中でもすぐに利用を開始することができます。「来月」を選択した場合、2024年6月1日から利用を開始することができます。

お支払方法

クレジットカード、銀行振込、コンビニ決済、ドコモケータイ払い、auかんたん決済をご利用いただけます。

クレジットカードでの購読の場合、次のカードブランドが利用できます。

VISA Master JCB AMEX

銀行振込では、振込先(弊社口座)は次の銀行になります。

銀行振込での購読の場合、振込先(弊社口座)は以下の銀行になります。

ゆうちょ銀行 楽天銀行

解約について

クレジットカード決済によるご利用の場合、解約申請をされるまで、継続してサービスをご利用いただくことができます。ご利用は月単位となり、解約申請をした月の末日にて解約となります。解約申請は、マイページからお申し込みください。

銀行振込、コンビニ決済等の前払いによるご利用の場合、お申し込みいただいた利用期間の最終日をもって解約となります。利用期間を延長することにより、継続してサービスを利用することができます。

購読する