ウェブで読む(推奨):https://foomii.com/00178/2021071712124582577 //////////////////////////////////////////////////////////////// 藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~ https://foomii.com/00178 //////////////////////////////////////////////////////////////// この度、感染症学が専門の医師・木村盛世先生と、『ゼロコロナという病』という本を出版しました(https://www.amazon.co.jp/dp/4819114026/)。この本は、TV局がコロナ恐怖を過剰に煽り続けた結果、国民全体がコロナを必要以上に怯え切ってしまう「ゼロコロナ病」というある種の精神病を患ってしまったことを「告発」したものです。 そして、その「ゼロコロナ病」故に、日本は欧米よりも圧倒的に小さな「さざ波レベル」の感染拡大に怯えまくり、欧米級に行動を抑制するという諸外国では絶対に考えられない様な愚か極まりない振る舞いを繰り返していること、結果、数十兆円の経済被害と数千人にも及ぶ自殺増が導かれた―――という実態を徹底批判しました。 もちろんTVだけでなく、そんなTVに加担した専門家もそれに乗せられた国民や政治家も皆「戦犯」ではあります。ですがそれでもなお、「最大」の戦犯は間違い無くTV局です。 例えば、テレビ朝日の「羽鳥慎一のモーニングショー」は、コロナが話題になり始めた頃に木村先生に出演を打診し、「この話題は長引きますよ。この新型コロナ、ガンガン煽って、がんがん行きましょう!」と、耳を疑うような赤裸々な提案をしている実態がこの度、本書にて明らかにされました。 実を言うと通常、こういう「TVスタッフの楽屋内の暴露話」は、「TV局からの報復」を恐れて関係者が口にすることはありません。にも関わらずこうして今回「表沙汰」になったのは偏に、木村先生が日本を破壊し続けるTVの過剰報道を糺したいという誠実な「勇気」をお持ちだったからに他なりません。 いわばTVの世界には、彼等の「巨大権力」に裏打ちされたタブーが厳然とあるのですが、木村先生はそのタブーを破られたのです。ついては今回はそんなTV局の闇の部分について本で論じた以上にさらに突っ込んでお話ししたいと思います。 まず、木村先生は「ガンガン煽りましょう!」というスタッフからの話を、「なるほど、要するにコロナはヤバイと専門家として煽り続ければ、視聴率も上がるし私もずっと出演し続けられてギャラも一杯貰えますよ、だから、兎に角コロナがヤバイヤバイって煽り続けて下さいよ」と提案されたと受け取ったと言います。 木村先生はそのあまりのエゲツなさに激しい嫌悪感を催し、そのオファーを断ったそうですが、そのお鉢はかの岡田晴恵氏に回ったそうです。彼女は上記の言葉通りにしっかりとコロナを連日煽り続け、長期にわたってTVに出演し続け、挙げ句に「コロナの女王」に君臨し、ボロ儲けしたという顛末は、皆様ご案内の通りです。 もちろん、スタッフが彼女に何を言ったのかは分かりませんが、状況的に考えてもりよ先生への提案と同じモノを彼女にも提案したと考えるのが、自然というものでしょう。 いずれにせ私はこの話を耳にしたとき、本当に我が耳を疑うくらいに驚きましたし、一般の皆さまも「まさかここまでエグい根性でTVつくってたなんて……TVは想像以上に下劣な奴等なんだ……」と思った方は多いんじゃないかと思います。 言うもなくこの話について多くの国民が「まさかそこまで……」と思うということはつまり、これまでこういう情報が表に出てこなかったが故。そして、これまで表沙汰にならなかったのは、先にも触れた様に出演者が皆「TVからの報復」を恐れ、誰も暴露してこなかったが故。… … …(記事全文4,880文字)
藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~
藤井聡(京都大学教授・表現者クライテリオン編集長)