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藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~

藤井聡(京都大学教授・表現者クライテリオン編集長)

藤井聡

菅政権による国民窮乏化策 ~コロナ禍で所得補償「せず」に高齢層/子育て層への「実質増税」を断行する我が国政府~

ウェブで読む(推奨):https://foomii.com/00178/2020121212231774166
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藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~

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菅政権は73兆円規模の経済政策を決定し、これに基づいて三次補正予算を実施することを発表しました。

一次補正、二次補正も同規模の大きな対策が図られてきたということで、これを見て、菅政権も、本気で日本のために頑張ってくれてるんだという印象を持った国民もおられるかも知れません。

しかし実態はその正反対。この経済対策と同時進行で検討されている各種の「社会保障改革」を含めて総合的に判断すれば、現政権はむしろ国民窮乏化策を展開していると言わざるを得ない内容でした。

まず、この73兆円の中身を見て参りましょう。
https://www5.cao.go.jp/keizai1/keizaitaisaku/2020-2/20201208_taisaku_gaiyo.pdf

この中身を見ると、この73兆円は実は「スカスカ」の内容で、「ふくらし粉」で膨らませただけの「粉飾決済」であることがスグに分かります。

まずこの内の半分弱の33兆円は民間資金。ですから、普通の国ならこれを政府の経済対策の規模を表現する際に使うことはない数字です。

ついてはそれを差し引いた40兆円が政府の財政政策の規模、ということになりますが、この内、10兆円が「予備費」。

今、二次補正予算の10兆円が積み立てられていますが、実際の所、この約半分の約5兆円が未使用のまま放置されています。したがって、この三次補正予算の10兆円が一体何に使われるのかが不明であるばかりか、全て使われるのかどうかすら未確定の数値です。

したがって、政府の財政で支出が確定しているのはそれを差し引いた30兆円、という事になります。が、実はこの中に、財政投融資といって単なる「貸し付け」のオカネも入っています。したがって、この分は、貸し付けられた民間等はこれを事後的に「返却」しないといけなくなりますから、所謂「真水」と呼ばれる、「真の財政支出」とは全く異なるものです。

ついては財政投融資として計画されている7.7兆円(https://www.jiji.com/jc/article?k=2020120401275&g=eco)を差し引いた約22兆円が、「真水」と呼ばれる真の財政支出額となります。
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