ウェブで読む(推奨):https://foomii.com/00172/2021070118000081983 ///////////////////////////////////////////////////// ☆適菜収のメールマガジン☆ 【号外】 2021年7月1日配信 ///////////////////////////////////////////////////// このメルマガは「適菜収のメールマガジン」の【号外】です。 【号外】は無料です。本メルマガに登録いただけるとありがたいです。 ■音楽対談について━━━━━━━━━━━━━━ 無料の【号外】では、いろいろ告知等をしていく予定ですが、以前、ミュージシャンの山田大介氏と行った対談をしばらく載せてみることにしました。もう10年前の対談ですが。 そうすることになった経緯についてはこちらを。→ https://bit.ly/2ZfEwGg ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■■■適菜収のバンド入門■■■■ セックスピストルズの楽屋事情 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 適菜 てんさんからの質問です。これもミクシィでの質問です。 「いつも楽しく読んでいます。『チャコの海岸物語』の裏話が面白かったです。以前ピーズの話をしていましたね。ピーズのドラムの人、佐藤シンイチロウさんがもうひとつやっているバンド、ピロウズが、私は好きで、関東のライブはほとんど行っているのですが、ピロウズについてはどう思っているのでしょうか? 他に好きなバンドはマキシマムザホルモンとセックスピストルズです」 山田 ピーズ、ピロウズという流れがあるんですよ。いいビート系のロックバンドです。佐藤シンイチロウさんは『リハビリ中断』というレコードから入っている。それ以前は、ウガンダ君というのが叩いていた。佐藤さんはリハビリをしている最中にピロウズの方々と知り合ったんじゃないでしょうか。それで『リハビリ中断』を出して、再び隠遁する。そして四年前くらいに復活したのかな。 適菜 この佐藤さんという人は優秀なんですか? 山田 いいロック・ドラマーだよ。 適菜 マキシマムザホルモンというのはご存知ですか? 山田 最近のバンドだよね。 適菜 30前後の若者のバンドですね。私も最初知らなくてユーチューブで見たんだけど、結構熱心なファンがいるみたいです。メタリカのリフっぽかたり。元ネタを後ろめたさを感じさせずに使っている感じはありますね。 山田 彼らは生まれてきたときからポストモダンだからねえ。 適菜 パッチワークであることが当然という感覚。 山田 スタインバーグのキューベース・シリーズやアビッド・テクノロジーのプロ・ツールスになると、ほとんど切ったり貼ったりの世界になる。 適菜 音程も自由に変えられるし。 山田 その割には出てくる音は同じようなものというのが不思議だよね。人間がまだテクノロジーに追いついていないから、これからすごいものが生まれるような気がするんだよ。 適菜 セックスピストルズはどうですか? 山田 うーん。悪口言っていい。あれはマルコム・マクラーレンがでっちあげたバンドでしょ。 適菜 ニューヨーク・パンクムーヴメントを輸入して、砂糖でまぶして商品にした。 山田 そういう意味では本物のパンクバンドはダムドかもしれないな。 適菜 マルコム・マクラーレンは時代を読むのがうまかった。ピストルズをテレビに出して「反社会的発言」をさせたりね。 山田 サッチャーが首相になったのっていつ? 適菜 1979年じゃないですか。 山田 それ以前のイギリスはかなり景気が悪かった。ディスコどころではないという感じがあった。「何がヴァン・マッコイだ」と。だから、今の日本の状況に似ているのかもしれない。今、日本では若者のジャンクなバンドがたくさん出てきているでしょう。 適菜 そうみたいですね。 山田 当時のイギリスの若者も定職もなく、ぶらぶらしていたと思う。だから簡単に言えば、パンクは貧困ビジネスですよ。 適菜 ははは。みんなパンクに救われたと。 山田 最底辺の若者が自己同一化できるというかさ。でもシド・ヴィシャスは本物かもね。第一期のレコーディングは違う人が弾いているじゃないですか。 適菜 グレン・マトロック。 山田 その当時、ピストルズのライブを見に行っていたファンがシド・ヴィシャス。それでグレン・マトロックが抜けて、後釜として入るわけです。彼は、ほとんどベースを弾いてないけどね。 適菜 素人より下手。 山田 血だらけになって、最前列の客をベースで殴るという。 適菜 そんなパンクバンドは山ほどありましたね。 山田 よく誤解されているのが、「エルヴィス・コステロがデビューしたときはパンクバンドをやっていた」と。全然違うんだけどね。当時は、3ピース、4ピースのバンドが、みんなパンクバンド呼ばわりされた時代。あのポリスでさえそう。 適菜 日本の不況も長引けば、いいパンクバンドが出てくるかもね。どちらにせよ、聴かないけどさ。 【メルマガ登録よろしくお願いします】 通常版 https://foomii.com/reader/check/00171 支援版 https://foomii.com/reader/check/00172 内容の説明とサンプル、無料号外はコチラ http://foomii.com/00171 なお、通常版と支援版の内容は同じです。 よろしくお願いします。 ■メルマガ購読者の声━━━━━━━━━━ (青木郁弥) 山田氏との対談、やっぱりキレがあって面白いです。動画を貼って頂いたパーラメント、対談の中で出てきたアート・リンゼイがすごく良かったです。 -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- (エッカーマン) 適菜さんの『バカを治す』を読んで、スリッパで頭を叩かれたような衝撃を受け、そして大ファンになりました。これからもメルマガでいろいろと学ばさせていただきたいです。宜しくお願いします。 -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- (東丈) やはり適菜さんの文章は波長が合うのか面白い。 これからも期待しています。 -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- (ぎゃー) 私もテレビの笑い声には違和感があったので、なるほどと思うと同時に、全体主義につながるという視点は勉強になりました。これからも楽しみにしています。 今回も号外楽しく読ませていただきました。ミック・ジャガーがジョギングしていたとは知りませんでした。ステージでの運動量を考えたら納得です。ヨタ話とおっしゃいますが私には含蓄に富んだ内容でした。ストーンズ好きなので余計です。ライブ映像を見ていると、肝心な所で演奏がめちゃくちゃになるところが笑えます。 -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- (P外科医) メルマガを楽しみに購読させて頂いています。 『キリスト教は邪教です!』を拝読して以来、先生の著書はほぼ読破致しました。 先生の影響で、ニーチェ、ゲーテの主要な著書を繰り返し読み、三島由紀夫、小林秀雄、ハンナ・アレント、オルテガらの著書にも挑戦予定です。また、箸の使い方、読書の仕方、世の中の見方に関しても、先生の著書を通じて多大な影響を受けました。ありがとうございます。 メルマガ登録をさせていただきました。これから、楽しみにしております。 -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- (rainbowman) メルマガ大変面白かったです。 世の中、スポーツ馬鹿が多くて、嫌になります。 オリンピックを否定したり、野球を否定したりしたら、ものすごい勢いで反論されます。 また、そういう奴は、すぐに「感動した!」とスポーツを見て感動してるみたいです。 久しぶりに、ギター弾きたくなりました。 これからも楽しみにしてます! -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- (G) 今回の号外かなり笑いました。一億総ギタリストですか。なんか楽しそうで賛成です。 私は、学生の頃にギターを始めてもう20年、今も家で弾いていますが、練習が嫌いだからほとんど指が動かないし、理論もわかりません。それでも弾けない人からは「楽器ができる人は尊敬する」とか無駄に褒められたりします。 やはりこれからの日本はこんなことではいけないと思います。 メジャーセブンスの響きが苦手だったのですが、適菜さんのおすすめユーチューブをきっかけに少しずつそっち方面への興味が出てきました。オリジナルラブのベスト盤を中古で買って聴いています。 -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- (円太) 適菜さんの本はまだ4冊しか読んでいませんが、メルマガが始まると知り、勢いで登録しました。自分にとっては初めてのメルマガです。腑に落ちる話や学べるところが多く、本当に良かったと思っています。 今回の旅のテーマソングという話もすごくよくわかります。自分も10年ほど前にスペインの東側を縦断しましたが、その時のテーマアルバムはLoveのForever Changesでした。幹線道路で見かける廃墟のある乾いた景色と、あのアルバムの音とタイトルが自分の中で一致したんだと思います。 //////////////////////////////////////////////////////////////// 本ウェブマガジンに対するご意見、ご感想は、このメール宛に返信をお願いいたします。 //////////////////////////////////////////////////////////////// ■ ウェブマガジンの購読や課金に関するお問い合わせはこちら info@foomii.com ■ 配信停止はこちらから:https://foomii.com/mypage/ //////////////////////////////////////////////////////////////// 著者:適菜収(作家) ウェブサイト :http://tekina.starfree.jp/ Twitter : https://twitter.com/tekina_osamu Facebook : https://www.facebook.com/profile.php?id=100004585838188 ////////////////////////////////////////////////////////////////
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