ウェブで読む(推奨):https://foomii.com/00171/2020010218000060987 ///////////////////////////////////////////////////// ☆適菜収のメールマガジン☆ 【号外】 2020年1月2日配信 ///////////////////////////////////////////////////// このメルマガは「適菜収のメールマガジン」の【号外】です。 【号外】は無料です。本メルマガに登録いただけるとありがたいです。 ■音楽対談について━━━━━━━━━━━━━━ 無料の【号外】では、いろいろ告知等をしていく予定ですが、以前、ミュージシャンの山田大介氏と行った対談をしばらく載せてみることにしました。もう10年前の対談ですが。 そうすることになった経緯についてはこちらを。→ https://bit.ly/2ZfEwGg ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■■■適菜収のバンド入門■■■■ ソウル・ミュージックはレーベルごとにチェック! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 適菜 60年代、70年代のソウル・ミュージックは、ポピュラー音楽の一つの極です。 山田 みんなマネしたものね。イギリスのロックもソウルのマネ。ソウルはレーベルごとに聴いたほうがいい。 適菜 それぞれ作曲家チームがいたわけだからね。 山田 そして専属のバンドと歌のうまい人を雇い、完全分業制で音を作っていた。 適菜 では、レーベルごとにバンド活動の参考になるものを挙げていきましょう。 山田 大きなところだとデトロイトのモータウン。 適菜 モータウンは幅が広い。 山田 途中から西海岸に移って、ワールドワイドなレーベルになったからね。 適菜 それとアトランティック。 山田 アトランティック傘下には、スタックス・レコードやハイ・レコードなどの南部系がある。シカゴだとアトコ・レコードもそうです。 適菜 ダニー・ハサウェイがそうですね。少し時代が後になって、フィラデルフィア・ソウルが出てくる。 山田 フィラデルフィア・インターナショナル・レコードは、ギャンブル&ハフがつくったレーベル。大雑把に分けるとこんな感じかな。 適菜 ソウルの起源をたどると、ゴスペルになるのかな? 山田 ハイのアル・グリーンなんて、ほとんどゴスペルだよね。どのヒット曲もゴスペルの構造で書かれている。オルガンやギターの音も含めて。だからアル・グリーンは、ゴスペルをポピュラー音楽に消化した人なんだよ。 適菜 子供のときからゴスペルを歌っていた人でしょう。 山田 今は牧師さんですね。 適菜 アル・グリーンは若い頃、ヤクザ者だったらしい。彼女と揉めて熱湯をかけられて、その彼女は自殺してしまう。それで反省して牧師になった。でも逆に、牧師が反省してヤクザ者になったほうがいいと思うんだけど。 山田 言いたいことはすごくわかるけどさ。 適菜 教会のほうがタチが悪いもの。でもアル・グリーンはいい。私の持っている『Let's Stay Together 』はモータウンから出ているんだけど、どうしてなんだろう? 山田 ハイ・レコードは、経営不振でモータウンに吸収されてしまうんですよ。今は再び独立しているけど。 適菜 なるほど。ハイの有名どころだと、アン・ピーブルズ、オーティス・クレイ……。 山田 バックミュージシャンは、ほとんど同じだけど。 適菜 だから、アル・グリーンを一枚買えばそれでいい。スタックスになると、これまた広いですね。 山田 MGsやバーケイズがバックバンドを担当している。歌手はサム&デイヴだったり、ブルース畑だとアルバート・キングだったり。 適菜 スタックスで一枚を選ぶとしたら何になるのかな? 山田 MGsの『グリーン・オニオン』なんて若者に聴かせたくないしなあ。 適菜 あれはどうしようもない。 山田 ダサいよね。それだったら、オレはルーファス・トーマスを推しますよ。楽しい音楽が満載だし。あれは典型的なスタックス・サウンドです。 適菜 オーティス・レディングもバックはMGs。 山田 オーティスはベスト版を買えばいいんじゃないですか。 適菜 アトランティックになると、広すぎてよくわからない。 山田 アレサ・フランクリンを始め、いろいろな人が出てくる。シカゴブルースもあるし、ダニー・ハサウェイもそう。でもダニー・ハサウェイなんて聴かなくていいよ。名盤もないし。 適菜 ダニー・ハサウェイは過大評価されている。『ライヴ』だって、いろんなライブのベストテイクでしょう。だから、このアルバムが彼の限界なんですよ。 山田 それに『ライヴ』はカバーが多い。オリジナル曲は「ゲットー」と「リトル・ゲットー・ボーイ」の二曲くらいで、残りは全部カバー。ダニー・ハサウェイが唄いたい曲を唄うだけというアルバム。アマチュアには参考になりますよ。 適菜 カラオケの上手い人。ただそれだけですね。 山田 ボーカルとしては弱いよなあ。ニューヨークに行けば、この程度の兄ちゃんはたくさんいるよ。 適菜 アトランティックだと、アレサ・フランクリンは聴いたほうがいい。 山田 キング・ピンズと一緒にやっている時代のアルバムは全部聴くべきだよ。ドラムがバーナード・パーディー、ギターがコーネル・デュプリー、ベースはジェリー・ジェモット。ビリー・プレストンがオルガンで参加していたり、なんとも豪華です。 適菜 ここはレーベルごとの音の違いを参考にしてほしい。 山田 スタックスは、いなたい8ビートなのに、なぜかグルーヴする。アトランティックの場合は、バーナード・パーディーのドラムに注目してほしい。 適菜 ドラムという楽器のカッコよさがわかります。 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= 適菜収の著書9冊+CD1枚プレゼントキャンペーン! メールマガジン<通常版・支援版>購読者で期間中、メールマガジンにコメント・質問をいただいた方の中から抽選で2名様に「著者・適菜収の9冊+CD1枚」をプレゼントします。 9冊の内容は適菜収の著書40冊の中から適当に選んだものです。 1冊はサインします。 かなりの確率で当たるお得なキャンペーンです。 <応募期間> 2020年1月10日(木)23:59まで <応募条件> 適菜収のメールマガジン<通常版・支援版>購読者 <応募方法> コメント・質問に(プレゼント希望)と追加で書くだけです。 お手元に届くメールマガジンに返信する形で、コメント・質問をお送りください。 <当選発表> 応募者多数の場合は抽選を行います。 当選者はメルマガ内でペンネームで発表します。 当選者にはメルマガを運営する株式会社フーミーより、あらためてご連絡の上、送付先の住所・氏名・電話番号をお聞きします。 <注意事項> 当選商品の発送は株式会社フーミーが行います。 ヤマト運輸の宅急便の「着払い」とさせていただきます。 発送費用は当選者様でご負担いただきますようお願いします。 ■メルマガ購読者の声━━━━━━━━━━ (青木郁弥) 山田氏との対談、やっぱりキレがあって面白いです。動画を貼って頂いたパーラメント、対談の中で出てきたアート・リンゼイがすごく良かったです。 -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- (エッカーマン) 適菜さんの『バカを治す』を読んで、スリッパで頭を叩かれたような衝撃を受け、そして大ファンになりました。これからもメルマガでいろいろと学ばさせていただきたいです。宜しくお願いします。 -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- (東丈) やはり適菜さんの文章は波長が合うのか面白い。 これからも期待しています。 -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- (ぎゃー) 私もテレビの笑い声には違和感があったので、なるほどと思うと同時に、全体主義につながるという視点は勉強になりました。これからも楽しみにしています。 今回も号外楽しく読ませていただきました。ミック・ジャガーがジョギングしていたとは知りませんでした。ステージでの運動量を考えたら納得です。ヨタ話とおっしゃいますが私には含蓄に富んだ内容でした。ストーンズ好きなので余計です。ライブ映像を見ていると、肝心な所で演奏がめちゃくちゃになるところが笑えます。 -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- (P外科医) メルマガを楽しみに購読させて頂いています。 『キリスト教は邪教です!』を拝読して以来、先生の著書はほぼ読破致しました。 先生の影響で、ニーチェ、ゲーテの主要な著書を繰り返し読み、三島由紀夫、小林秀雄、ハンナ・アレント、オルテガらの著書にも挑戦予定です。また、箸の使い方、読書の仕方、世の中の見方に関しても、先生の著書を通じて多大な影響を受けました。ありがとうございます。 メルマガ登録をさせていただきました。これから、楽しみにしております。 -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- (rainbowman) メルマガ大変面白かったです。 世の中、スポーツ馬鹿が多くて、嫌になります。 オリンピックを否定したり、野球を否定したりしたら、ものすごい勢いで反論されます。 また、そういう奴は、すぐに「感動した!」とスポーツを見て感動してるみたいです。 久しぶりに、ギター弾きたくなりました。 これからも楽しみにしてます! -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- (G) 今回の号外かなり笑いました。一億総ギタリストですか。なんか楽しそうで賛成です。 私は、学生の頃にギターを始めてもう20年、今も家で弾いていますが、練習が嫌いだからほとんど指が動かないし、理論もわかりません。それでも弾けない人からは「楽器ができる人は尊敬する」とか無駄に褒められたりします。 やはりこれからの日本はこんなことではいけないと思います。 メジャーセブンスの響きが苦手だったのですが、適菜さんのおすすめユーチューブをきっかけに少しずつそっち方面への興味が出てきました。オリジナルラブのベスト盤を中古で買って聴いています。 -=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=- (円太) 適菜さんの本はまだ4冊しか読んでいませんが、メルマガが始まると知り、勢いで登録しました。自分にとっては初めてのメルマガです。腑に落ちる話や学べるところが多く、本当に良かったと思っています。 今回の旅のテーマソングという話もすごくよくわかります。自分も10年ほど前にスペインの東側を縦断しましたが、その時のテーマアルバムはLoveのForever Changesでした。幹線道路で見かける廃墟のある乾いた景色と、あのアルバムの音とタイトルが自分の中で一致したんだと思います。 ■編集後記━━━━━━━ 適菜収のメールマガジン。 順調に進んでおります。 構成は今のところ、冒頭のエッセイ、連載は「小林秀雄」「今週のYoutube3本」「適菜収の徒然草」「三島が予言していた日本の終焉」。それに質疑応答コーナーと編集後記です。 この機会にぜひ登録を。 https://foomii.com/00171 //////////////////////////////////////////////////////////////// 本ウェブマガジンに対するご意見、ご感想は、このメール宛に返信をお願いいたします。 //////////////////////////////////////////////////////////////// ■ ウェブマガジンの購読や課金に関するお問い合わせはこちら info@foomii.com ■ 配信停止はこちらから:https://foomii.com/mypage/ //////////////////////////////////////////////////////////////// 著者:適菜収(作家) ウェブサイト :http://tekina.starfree.jp/ Twitter : https://twitter.com/tekina_osamu Facebook : https://www.facebook.com/profile.php?id=100004585838188 ////////////////////////////////////////////////////////////////
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