━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「植草一秀の『知られざる真実』」 2012/07/03 主権者国民が支えるべき小沢正統民主党 第275号 ──────────────────────────────────── 夏風邪をこじらせてしまい、回復に努めているが、日曜日にはブログ、メルマ ガの記事掲載を休ませていただいた。情報発信に若干の支障が出ることをお赦 し賜りたい。 小沢一郎元代表を含む民主党国会議員50名が離党届を提出し、近く、新党が 発足されることになった。 民主党の本来の主張を貫く勢力が離党し、変節して本来の民主党の主張をかな ぐり捨てた勢力が民主党として残留することは本末転倒の極みと言わざるを得 ない。 とはいえ、この世の不条理と理不尽は有史以来絶えることはない。 民主党の本来の主張を貫き、節を屈して正統な人々が、主権者国民との信頼を 重んじて離党に踏み切ったことは賞賛に値する。 米国・官僚・大資本による日本政治支配継続を目論む利権複合体にとって、主 権者国民による日本政治支配を追求する小沢一郎氏を軸とする政治勢力は、何 とも始末に困る存在である。 利権複合体の広報部隊であるマスメディアが、この離党勢力に罵詈雑言を浴び せることは順当だ。 しかし、主権者国民は、利権複合体の情報操作を洞察して、真実を見つめてゆ かなければならない。 いま、私たちの目の前に、極めて重大な政策課題が存在している。 「シロアリ退治なき消費増税」と「安全確認なき原発再稼働」 という問題だ。 いずれも、国政上の最重要課題である。 「シロアリ退治なき消費増税」は、2009年総選挙および2010年参院選 での最重要争点であった。 主権者である国民は、中期的な財政再建の必要性に理解を持ちながらも、国民 に負担を求める前に、「天下り」や「わたり」などの官僚利権を切ることが優 先されるべきだと判断した。… … …(記事全文4,422文字)
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植草一秀(政治経済学者)