━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「植草一秀の『知られざる真実』」 2012/06/07 通常国会会期末消費増税法案のゆくえ 第249号 ──────────────────────────────────── 消費増税問題で窮地に追い込められているのは、自民党と野田佳彦氏である。 そして、その裏側の財務省。 消費増税提案を断念せざるを得ない窮地に追い込まれている。 「断念」という選択は恐らくないだろう。 「断念」でなければ、「玉砕」ということになる。 彼らが追い込まれている最大の理由は、いま提案されている消費増税案に正統 性がないからである。 自民党が消費増税提案を掲げるなら理解できる。 自民党は2009年8月総選挙を、消費増税提案を掲げて戦ったからだ。 しかし、民主党は違う。 野田氏自身が絶叫したように、 「シロアリ退治なき消費増税はおかしい」 との公約を掲げて選挙を戦ったのである。 この原点を確かめるためには、当時の映像に戻るのが早い。 野田佳彦氏2009年7月14日演説 http://www.youtube.com/watch?v=-3wVwe8a_8c&feature=player_embedded 野田佳彦氏2009年8月15日演説 http://www.youtube.com/watch?v=y-oG4PEPeGo 岡田克也氏2009年8月11日演説 http://nicoviewer.net/sm13731857 これを見れば、野田佳彦氏と岡田克也氏による新ユニット「天下り決死隊」が 強引に推進する「シロアリ退治なき消費増税」に正統性がないことは、だれの 目にもはっきりと分かる。… … …(記事全文4,344文字)
メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」
植草一秀(政治経済学者)