━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「植草一秀の『知られざる真実』」 2012/01/21 石川氏検面調書証拠不採用で小沢氏無罪実質確定へ 第113号 ──────────────────────────────────── 「天下り根絶なき消費増税粉砕」 民主党が総選挙で主権者である国民と約束したことは、増税論議の前に官僚 の天下りとわたりの利権を根絶することだった。 議員定数、公務員給与、特別会計、独立行政法人、議員歳費の問題ではない。 いろいろな言葉は出てくるが、「天下りとわたりの根絶」という言葉が隠さ れて出て来ない。 野田佳彦氏は増税原理主義の岡田克也氏を副総理で入閣させたが、岡田氏も 天下りとわたりの根絶に背を向けている。 昨日も既述したように、岡田氏の実家であるイオン株式会社がまさに天下り の巣窟なのである。 検察トップと金融庁最高幹部を天下りで受け入れて、小沢氏秘書逮捕では検 察批判をせずに検察に加担して小沢氏批判を展開した。イオン銀行による日本 振興銀行払い下げでは、金融庁元最高幹部の天下り受け入れが、決め手になっ ただろう。 このような天下りによる官民癒着と密接な関わりのある岡田克也氏に天下り 根絶などできるわけがない。 「天下り根絶なき消費増税粉砕」の声が聞こえてきて、天下り完全擁護の目的 のために、財務省勝栄二郎氏と財務省出身の藤井裕久氏が岡田氏を副総理で入 閣させることを野田佳彦氏に命令したのであろう。 しかし、政府が「天下りなき消費増税粉砕」に背を向けることはできない。 主権者国民の側に、強力なリーダーがついている。 民主党国会議員でありながら、野田佳彦首相の示す「天下り根絶なき消費増 税」を真っ向から批判を展開する。 「天下りとわたりの根絶にまったく取り組もうとしない政権は不信任に値す る」とまで言い切る。 「シロアリを退治して、天下り法人をなくして、天下りをなくす。 そこから始めなければ、消費税を引き上げる話はおかしいんです。」… … …(記事全文7,111文字)
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植草一秀(政治経済学者)