━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「植草一秀の『知られざる真実』」 2012/12/13 風雲急を告げる内外情勢を演出する米国支配者 第105号 ──────────────────────────────────── メディアが小沢一郎氏に対するネガティブキャンペーンを繰り広げているな かで、重大事実が次々に明らかになってきている。 この問題に関しては八木啓代氏が的確にフォローされているが、1月12日 付記事に、 「【重大】本日、最高検に告発状を提出いたしました」 と題する記事を掲載された。 八木氏が代表をつとめる「健全な法治国家のために声をあげる市民の会」が、 30人の連名で、最高検に刑事告発状を提出したことが示されている。 告発状に提示された犯罪容疑はふたつある。 第一は、検察審査会に出す証拠を隠すことで検審審査を誤誘導した容疑での 被疑者不詳による偽計業務妨害罪 第二は、石川議員取調べで、検審提出のため事実と異なる報告書を作成した 容疑での田代検事に対する虚偽有印公文書作成罪および同行使罪 である。 極めて重要な刑事告発である。 一連の小沢一郎氏攻撃で取り上げられていることは、取るに足らない、重箱 の隅を突くような、政治資金収支報告書の記載事項に関する「解釈の相違」で ある。 寄附行為者欄に記載する名称を寄附行為者とせずに資金拠出者とするのか、 不動産取得時期を登記完了時とせずに代金決済時点とするか、立て替え金とし て一時的に預かった資金を借入金として記載するのかどうか。 いずれも「犯罪」とはほど遠い「事務処理上の解釈の相違」でしかない。 これをNHKは、「政治資金収支報告書にウソの記載をした事件」と繰り返 し報道するから、内容を知らない一般市民は、何か重大な不正行為があったの ではないかと感じるようになり、やがては、小沢氏は悪い人間だと確信するよ うになる。… … …(記事全文5,073文字)
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植草一秀(政治経済学者)