━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「植草一秀の『知られざる真実』」 2012/01/10 小沢一郎氏は日本のアウンサンスーチー女史だ 第102号 ──────────────────────────────────── 小沢一郎氏が本日(1月10日)と明日(1月11日)に法廷に立つ。東京 第五検察審査会が二度、起訴相当の議決をしたとされたことから、小沢一郎氏 に対する公判が請求され、現在審理が行われている。 本日と明日は、小沢氏に対する尋問が行われる。被告人質問と呼ぶ。 ことの詳細を把握している人々にとっては、この裁判は日本の恥である。 日本に民主主義が成立していないことを証明するものである。 2009年3月3日の大久保隆規氏の逮捕(三三事変)を契機に始まった、 恐ろしい恐怖政治がいまなお繰り広げられている。 この間、マスメディアは、小沢氏のイメージを悪化させる報道を展開し続け てきた。一般市民は、問題とされている事案の詳細について、深く事実を知る ことができないから、マスメディアが流布する情報に頼らざるを得ない。 このとき、マスメディアが小沢氏のイメージを悪化させる説明を繰り返せば、 一般市民に、小沢氏に対する「悪」のイメージが刷り込まれることは当然だ。 問題はマスメディアが事実を正確に伝えていないことだ。 結果として何がもっとも重要であったのかと言えば、2009年3月3日の 大久保氏逮捕(三三事変)により、日本政治史が歪められたことだ。正史が歪 んだ。 一連の刑事事件は、紛れもない謀略である。この謀略がなければ、2009 年9月に小沢一郎政権が誕生していた。その場合、恐らくいまも小沢一郎政権 が持続していることと思われる。 三三事変に端を発する一連の刑事事件が、もし、謀略であるなら、天地を揺 るがす一大事である。昨年日本の天地が揺るがされたのは、その証しであるの かも知れない。 詳細についてはメルマガ配信部分に記述するが、一連の刑事事案の焦点は、 ただひとつ。小沢一郎氏が賄賂の色彩を持つ裏金を水谷建設から受け取ってい たのかどうかである。 収賄や裏金受領などの、いわゆる「実質的犯罪」が存在しないなら、寄附行… … …(記事全文7,538文字)
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植草一秀(政治経済学者)