… … …(記事全文7,157文字)昭和天皇が8月15日のご親拝を中止されて以降、そのご遺志を、平成天皇から今上陛下へと厳粛に受け継がれている一方、靖国神社の終戦記念日は「政治パフォーマンス」のエンタメ利用の日と化してしまった
◆〔特別情報1〕
時事通信は15日、「超党派約90人が靖国参拝」という見出しをつけて次のように報道した。
《超党派の「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」(会長・逢沢一郎自民党衆院議員)は15日、終戦記念日に合わせて東京・九段北の靖国神社を集団参拝した。自民、日本維新の会などから約90人が参加した。》
戦後81年が経ち、8月15日の終戦記念日は、すっかり政治家が保守層に向けた支持固めの政治パフォーマンスの日と化してしまったようだ。
それだけではない。靖国参拝を見送った高市首相は、なんと「遥拝」という方法でアピールを外さなかった。時事通信は16日、「高市首相、保守層離反を警戒 異例の遥拝、式辞も安倍カラー 終戦の日」という見出しをつけて次のように報道した。
《高市早苗首相が就任後初の終戦の日に靖国神社を遥拝したのは、参拝見送りによる保守層の離反を警戒したためだ。
内閣支持率が下落基調に転じる中、全国戦没者追悼式の式辞でも先の大戦に対する「反省」の文言を使わず、故安倍晋三元首相が敷いた保守路線の踏襲をアピールした。
首相は15日、千鳥ケ淵戦没者墓苑で献花した後、全国戦没者追悼式が開かれる日本武道館の駐車場に午前11時9分に公用車で到着。しばらく車内で待機した後、同18分に車から降り、約600メートル離れた靖国神社の方角に向かって神道形式の「二拝二拍手一拝」で拝礼した。同19分に車に再び乗り込み、数分後に武道館に入った。
首相周辺は「靖国神社に向かって遥拝した」と明言した。時の首相による靖国遥拝が明らかになるのは極めて異例だ。》
高市首相は、「首相になっても靖国に参拝する」と明言しておきながら、就任後は一度も参拝していない。ちなみに小泉純一郎元首相は、総裁選で掲げた公約を守り、在任期間中毎年参拝を果たしている。
2001年(平成13年)は8月15日の参拝を避け、8月13日に前倒しして参拝。「内閣総理大臣 小泉純一郎」と記帳し、私費で献花料を納めた。2002年〜2005年も毎年1回、時期をずらして参拝を継続(2002年は4月21日、2003年は1月14日、2004年は1月1日、2005年は10月17日)。そして、退任前の2006年は、8月15日に参拝した。
高市首相と小泉元首相とでは、靖国参拝に対する肝の座り方が違っている。こういってはなんだが、「男の約束」の果たし方の違いなのか、と言いたくもなる。

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