… … …(記事全文6,793文字)「祭政一致」国家体制における「祭祀者」としての「皇統」は敗戦によって終わっている。「政教分離」の現行憲法である以上、「祭祀者」としての「男系男子」絶対の「皇統」を「立法府」に持ち込むべきではない
◆〔特別情報1〕
日テレは15日、「皇室典範改正案「男性に限定する合理的理由がない」野党側が“旧宮家養子案”追及」という見出しをつけて次のように報道した。
《共産党・小池書記局長
「多様な性を持つ人々によって構成されている日本国民の統合の象徴である天皇を、男性に限定する合理的理由が一体どこにあるのか。どこにもないと思います」
木原官房長官
「今に至る皇位継承の歴史というものを振り返るとき、次世代の皇位継承者がいらっしゃる中で、仕組みに大きな変更を加えることには十分慎重でなければならない」
共産党の小池書記局長は、「男系男子による継承に固執し、強化する皇室典範の改定は、日本社会における女性差別を助長する」などと批判しました。これに、木原長官は、「皇族数の確保を目的として議論のとりまとめに沿って、法案を作成した。女性差別とは関係ない」などと応じました。》
採決の結果、可決し成立するとしても、本来あるべき「全会一致」からはかけ離れ、およそ「立法府の総意」とは言い難いものとなるだろう。もちろん、「国民の総意」とも一致するものではない。
それにしても、そもそも「なぜ女性天皇、女系天皇ではだめなのか」、「象徴天皇」に慣れ親しみ敬愛してきた国民にとって、まさに素朴な疑問である。それに対する、木原官房長官の答えは、ほとんど国民を納得させるものではなかった。
しかし、あらためて、なぜ「立法府の総意」は、皇室典範改正において「男系男子」を是体のものとして堅持しようとするのか。本来は、「皇族数の確保」のための改正であり、「皇位継承問題」までは踏み込まないことが前提であったはずが、結局は、「皇位継承問題」という本質的な議論を避けられなくなってしまった。
その本質的な議論について、政府与党は皇統が「男系男子」でなければならない理由を、「伝統」という言葉以外に、単刀直入になぜ言い切れないのか。「男系男子」で継承されてきた皇統は、なぜ「女系」となってはならないのか、その理由を、旧11宮家の子孫である竹田恒泰氏が動画で発言していることが拡散されている。そこから、ひもといておきたい。
竹田氏は、皇統が「女性天皇」に継承されることを「味噌汁にうんこが一滴でも入ったら、もはや味噌汁ではなくうんこだ」といった言葉で表現している。味噌汁を正統なる「皇統」にたとえ、女系・女性天皇を排泄物に準えて解説しているらしい。率直にいって、あまりに下劣で下品な譬えに、これが皇籍離脱した旧宮家の成れの果てなのかと反吐が出る思いがする。しかし、彼らにとって、なぜ「男系男子」でなければならないのかということの本質は突いているかもしれない。
神道において女性は「穢れ」の存在とみなされている。単純明快な話、だから「男系男子」でなければならないということだろう。
しかし、それは「祭政一致」の国家体制において、「祭祀者」としての皇統を意味するものであって、そもそも「政教分離」が現行憲法で定められている以上、「祭祀者」としての天皇制の皇統の掟を、立法府に持ち込むべきではない。立法府(国会)は、日本国憲法第99条により「憲法尊重擁護義務」を負っており、憲法の最高法規性を守るため、国会議員は憲法に従って政治を行う義務がある。以下、特別情報である。

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