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板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~

板垣英憲(政治評論家)

板垣英憲

天皇家に伝わる「帝王学」は「一子相伝の帝王学」とされ、天皇から皇太子のみに授けられる。維新といい藤田共同代表といい、養子案の年齢規定修正に「帝王学」を出すなど、トンチンカンも甚だしい

天皇家に伝わる「帝王学」は「一子相伝の帝王学」とされ、天皇から皇太子のみに授けられる。維新といい藤田共同代表といい、養子案の年齢規定修正に「帝王学」を出すなど、トンチンカンも甚だしい

◆〔特別情報1〕
 読売新聞は25日、「養子案 与野党異論残る…「15歳以上」 維新が修正要求」という見出しをつけて次のように報道した。
《日本維新の会の藤田文武共同代表は24日の記者会見で、「15歳以上」とした養子の年齢規定について「ない方が望ましい」と不満を示した。政府は、養子の意思を尊重するため「15歳以上」としたが、維新内では「幼少期から帝王学を学んだほうがよい」との意見が強く、藤田氏は「修正を求めたい」と明言した。
 養子案は、そもそも反対論も強く、読売新聞社の全国世論
調査(19~21日)でも「賛成」が46%、「反対」が36%と賛否が割れた。》
 維新の藤田共同代表は、ネット配信番組で「養子案だけでいい。女性皇族の話は正直極論いらない」と、乱暴な持論を平気で口にする政治家であり、何かと言動に注意しなければならないと思い警戒していたら、案の定、見境のない極論を言い出している。
 藤田共同代表によると、維新内では「幼少期から帝王学を学んだほうがよい」との意見が強いとのことだが、維新は皇室のことを全く知らないで意見を挟んでいるのだろうか。天皇家に伝わる「帝王学」とは「一子相伝の帝王学」とされ、歴代天皇から次の天皇へと口伝や日常の振る舞いを通じて受け継がれる統治の理念と儀式の作法を指している。つまり、天皇から皇太子のみに授けられるのが天皇家に伝わる「帝王学」だ。
 今回の養子案では、天皇家の養子にはなれないことが定められている。つまり、たとえ15歳という年齢制限を外して皇族になったところで、天皇家の養子にはなれない。つまり、帝王学を学ぶことは許されないということだ。まったく維新といい藤田共同代表といい、トンチンカンも甚だしい。聞いていて恥ずかしくなる議論であり、口を挟まないほうがいいのではないかといいたくなる。
 ちなみに、秋篠宮の称号が、皇位継承順位1位でありながら「皇太子」ではなく「皇嗣」であるのも、天皇陛下から直々に一子相伝の「帝王学」を学べる立場になかったからとみることができる。明治維新により、「男系男子」の皇統に定められたなれの果てが、「皇太子」不在という皇室の現状を招いてしまったのだ。本来、皇室の伝統に立ち返り、皇室典範で改正すべきは、「皇位は、皇統に属する男系の男子たる皇族が、これを継承する(憲法第2条、皇室典範第1条・2条)」の「男系の男子」の「男子たる」を外し「男系の皇族が」に戻すべきなのだ。
 しかし、この議論についてはゴリゴリの「男系男子」信奉者に阻まれ、いつまでたっても女性皇族の身分保持の道が開かない。ここはいったん、妥協の産物で、前へ進めるのが賢明であるといえる。ようやく一年かけて、「2案」同時に盛り込むところまできたのだ。もう少し、藤田共同代表のトンチンカンを示しておきたい。以下、特別情報である。

… … …(記事全文6,430文字)
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