… … …(記事全文6,686文字)戦争を知らない親から生まれた若者たち。高市総理の勇ましい言葉に潜むレトリックを感じ取ることができず、「守ってくれる」存在であると感謝している。この先、「守らされる」ことになっていくとも気づけず
◆〔特別情報1〕
トランプ米大統領は、3月19日に高市首相を国賓として招き首脳会談をすると発表した。自民党が圧勝し、高市政権続投を強く確信したということだろう。
ロイターは6日、「若者の間に広がる『サナ活』 高市首相人気に頼る自民党、衆院選への影響は」という見出しをつけて次のように報道した。
「高市早苗首相(64)は、若年層の間で消費やファン文化を伴う形で注目を集めており、こうした現象が、今週8日の衆議院選挙の結果に影響を及ぼす可能性がある。
若年層の支持者の間で自らを『サナマニア』、その活動を『サナ活』などと呼ぶ動きが広がっている。首相の愛用品が飛ぶように売れ、こちらの革製ハンドバッグも注文が殺到している。」
またプルームバーグは4日、「高市首相の若者人気、なぜ生まれたか-衆院選で試される『サナ活』の実力」という見出しをつけて次のように報道した。
「憲政史上初の女性首相が日本に誕生して3カ月余り。高市早苗氏は、歴代首相が十分取り込めなかった若年層と新たな形でつながりを築いている。
(中略)
従来の政治家像とは一線を画す高市氏の姿勢は、これまでのところ日本の若者の共感を呼んでいるようだ。高市氏にとって、こうした支持が8日の衆院選でどこまで票につながるかが焦点となる。」
高市ブームを押し上げているのは、確かに若者層であり、その点を海外メディアも注視していることがみてとれる。ブルームバーグの記事のなかでは、「さなえさんありがとう」と書かれたボードを掲げながら、高市氏の演説に耳を傾けていた主婦の佐々木瞳さんの次のような言葉を載せている。
「高市氏には『信念があるし、政策が明確であること、日本を他の国から守ってくださる強い意志がある』と言う佐々木さん。『全面的に応援していこうと思っている』と語った。」
高市政権に、守られていると確信しているらしい。
戦争のない時代に生まれ育ってきた親から生まれた若者たち。勇ましい言葉を投げかけるサナエ総理を日本の強さの象徴と捉え、自分たちを守ってくれる総理と感じ取っていることがわかる。「ありがとう」とまで感謝を述べて。しかし、いまの日本は、憲法9条で戦争を放棄しているのだから、「ありがとう」をいうなら、現行の日本国憲法である。
しかし、サナエ総理はその憲法の改正を訴えている。戦争ができる日本に革新しようとしており、つまり国民は「守られている」立場から、「守らされる」立場にされようとしていることになる。その先に待ち受ける戦争において、真っ先に戦いに駆り出されるのは、若者たちであるということに、恐らく全く想像が至らないのだろう。

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