… … …(記事全文5,368文字)官邸幹部「安保法制指南役」の「核保有」発言、それが非公式オフレコ発言だったとしても、「国民の知る権利」の付託を受けている記者にとって看過できる話ではない。自民党内からも政権の危うさが危惧されている
◆〔特別情報1〕
またもや高市政権の官邸幹部が、「核保有」発言をし、物議をかもしてしまった。オフレコを前提にした記者団の非公式取材だったということで、各紙は発言者を特定しない、報道用語の「匿名」を使って発信された。しかし、その人物像から、高市首相の安全保障政策に多大な影響を与えてきたいわば「指南役」ともいうべき存在だったことがわかり、永田町では発言者は特定されてきている。
高市首相は、10月の総裁選に向けて、「日本の背骨を入れ替える」と発言していたと記憶している。この高市がいう入れ替えるための「背骨」を用意する人物といっていい。
集英社は20日、「『核持つべき』オフレコ発言者の素性…高市首相の安全政策のブレーンで飲み仲間『身内中の身内』で党内からも苛立ちの声」という見出しをつけて次のように報道した。
《発言者の正体は総理の飲み友達
政権に少なくない波紋を投げかけた「官邸筋」のオフレコ発言だが、気になるのはその発言者の正体である。一部には「高市首相に安保政策を助言する立場」にあるともされるその人物とは一体誰なのか。
「発言したのは安全保障政策を担当する官邸側近の一人であるX氏だとみられています」と声を潜めて話すのは、前出の全国紙政治部記者である。
名前が挙がったX氏は高市政権の発足に伴い、10月に現職に就任したばかりだ。関係者によると、安全保障に関連する省庁に席を置いていた経験もあり、米国への留学経験もある。高市政権で要職に就くだけでなく、閣僚の政策参与として安保政策に関するブレーンを務めた、ともされる。
高市首相がインターネット上に公開しているコラムでも「飲み友達」などと親密さをアピールした上で、安保政策についてのアドバイスを得ていたことを明かしている。》
自民党内部に精通する事情通は、「核保有」の第一報を耳にしたとき、オフレコで発言したのは高市首相自身だったのではないかと思ったという。しかし、すぐにその人物が誰なのかという情報が伝わってきて、さすがに、この政権の危うさを感じたと話す。その危機感は、一部の自民党内にも広がっているという。ただ、高市政権は高支持率が続いており、なかなか表立って危機感を口にする議員は少ないようだ。
以下、特別情報である。

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