… … …(記事全文6,545文字)「gooプログ」21年の歴史に幕。出版不況のなか、「言論の場」を提供してくれたことに感謝しかない。筆者の政治評論家としての人生を変えたあの記事を振り返る(つづき)
◆〔特別情報1〕
前回に続いて、筆者の執筆人生を変えたブログ記事の続きを書いておきたい。
筆者は、今回あらためて紹介する過去記事で、人生の転換期を迎えたことは、前回記したとおりである。その後、有料記事を配信するいくつかの運営会社から声がかけられた。いま有料でメルマガを配信している「フーミー」もそのひとつである。わざわざ弊所を訪ねてくれて、トントン拍子で配信が決まった。その後には、ヤフーニユース、ブロゴスからも声が掛かった。当時は、ブログ最盛期を象徴するかのように、「ブロゴス」主催で年末に「ブログ・アワード」が都内ホテルで開催され、アクセス数の多かったブロガーたちを招待し表彰するイベントが行われていた。筆者も一度だけ招待されたことがあった。その「ブロゴス」はいち早く、時代のトレンドの変化を察知し2018年に閉鎖された。既にブログはピークを迎え、衰退期に入っていた。
ヤフーニュースに関しては、ブログの衰退とは別に、筆者の記事の情報源が明かされないことを理由に、最終的に契約解除に至った。苦い思い出ではあるものの、とはいえ、大手ポータルサイトから声がかかったことは、gooブログの発信力のなせる技であったことは間違いない。そしてそのgooブログが閉鎖を余儀なくされたことの表向きの理由は、21年間使い続けてきたシステムの老朽化と、利用者離れによる広告収入の減少だといわれている。しかし、別の理由もあるのではないかと推察する。

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