人生100年時代は、寿命が延びた分だけ、医療・介護がガチで人生に関わってくる。何をどう考え、どう捉えるべきなのか。自民党の没落風景とともに、いまこそ、しっかり「自分軸」を調えておかなければならない

◆〔特別情報1〕
　CBCテレビは30日、「『元の体に戻りたい』 新型コロナワクチン後遺症に悩む患者たち 救済進まずかさむ医療負担」という見出しで、後遺症に苦しんでいる患者たちの声を直接取材し、次のように報道した。
《副反応の問題が依然残されている新型コロナワクチン。これは将来、薬害となる恐れはないのか。8月26日は「薬害防止の日」で、厚労大臣が過去国が引き起こした薬害の患者たちと対面しました。そこには、新型コロナワクチン患者の会も。
「元の体に戻りたいです、元の生活がしたいです」
立ち去る大臣に、訴えかけます。
（新型コロナワクチン患者の会 木村瑞穂代表）
「患者たちの思いが届かない。無力感がすごいです」
（大石邦彦アンカーマン）
「新型コロナワクチン患者の会は、全国の被害者団体の中には入ることができていません。ただ、代表としては同じ薬害だと思っていますか?」
（新型コロナワクチン患者の会 木村瑞穂代表）
「薬害だと思っています。私自身もそうですし、既に兆候があったのにもかかわらず止めるような動き、接種をこの方には打ってはいけないとか、そういう動きも一切なかった。健康被害を防ぐためにワクチンを安全に使おうという意思を感じない。（だから）私は薬害だと思っています」
（新型コロナワクチン患者の会 倉田麻比子さん）
「元の生活がしたいし元の体に戻りたいので、助けてほしいということを直接お伝えしたかったです」》
　ヤフーニュースに掲載されたこの記事は、この日「国内ニュースランキング1位」に躍り出ており、関心の高さを示していた。そして東洋経済も同日、「新型コロナワクチンへの疑問は『反ワク』か。推奨は『政府の犬』か。医師たちが『パンドラの箱』を開けた」という見出しで、こちらは新型コロナワクチンを巡る医師たちの討論会について記事にし、次のようなリードが記されていた。
《新型コロナワクチンはどこまで効いていたのか――。新型コロナウイルス感染症のメッセンジャーRNA（mRNA）ワクチンの有効性や安全性についての議論は、SNS上で建設的とは言えない感情的な対立を引き起こしてきた。
　推奨する医師らに対しては反対派が「政府の犬」と指弾し、効果を疑問視する医師らには「反ワクチンの陰謀論者」という言葉が投げつけられた。真相がわからない市民は置き去りにされた。欠けていたのは冷徹な検証かつ両者の実直なコミュニケーションだ。
　今年の夏、事態が動いた。ワクチン接種を推奨した医師らと、慎重な態度をとっていた医師、学者らが正面から向き合い「科学的に検証」する場が設けられたのだ。
『ルポ 副反応疑い死 ワクチン政策と薬害を問いなおす』『コロナ戦記 医療現場と政治の700日』『ルポ 薬漬け 医療とビジネスの罠』などの著作で、医療と人のありかたを問うてきたノンフィクション作家の山岡淳一郎氏が、一歩前へ踏み出した医師たちを追った》
　いま政界では参政党の躍進が注目されているが、もともと参政党は既存政党とは一線を大きく画した「反ワクチン」を、大々的に政策を掲げて注目され支持を拡大していったのが土台といえる。
　読売新聞は27日、「［参政党分析］＜２＞反ワクチン　支持拡大」という見出しをつけた記事のなか、次のように記述している。
「国政選の初陣となった２２年参院選では、これに加え、コロナワクチンの効果に懐疑的な層から支持のあった『ワクチン政策の見直し』を掲げ、比例選で約１７６万票を獲得。神谷はバッジを手に入れた」
　8月26日が「薬害防止の日」だったからなのか、翌27日にNHKのクローズアップ現代は「ドラッグリポジショニング」を、そして読売新聞は参政党の「反ワクチン」を、そして30日にはCBCテレビと東洋経済がワクチン問題を患者と医師というそれぞれの立場の視点から取り上げた。
　人生100年時代は、寿命が延びた分だけ、医療・介護は密接に人生に関わってくることは間違いない。何をどう考え、どう捉えるべきなのか。いまこそ、しっかり「自分軸」を調えておかなければならない。

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