… … …(記事全文5,804文字)石破首相の「楽しい日本」は、かつてフジの日枝が掲げた「楽しくなければテレビじゃない」を思い出させる。フジのやり直し会見の日、偶然か連動か、旧統一教会の解散命令請求について、実質的に審理が終結した
◆〔特別情報1〕
スポニチは28日、「フジ2度目会見は超異例の10時間23分!会見史に残る時間無制限430人超参加、質問者のべ109人」という見出しをつけて次のように報道した。
「元タレント中居正広氏(52)の女性トラブルを巡る一連の対応が批判され、経営の根幹が揺らぐフジテレビは27日、東京・台場の同局で2度目となる記者会見を行った。午後4時に始まった会見は、191媒体、473人が集まった。各メディアの質問に最後まで答え続け日付をまたいだ午前2時23分に終了。のべ109人が質問し10時間23分にも及ぶ“会見史”に残る超ロング会見となった。
(中略)
さらに4時間を超えたあたりから『中居氏と被害女性の間の同意の有無』について紛糾。遠藤副会長が『踏み込んだ発言』を曽田後に訂正する場面に一部の質問者から抗議の声が上がり、『2人のプライバシーの関係から話すことができない。お答えできない』というフジ側と『今日の会見で一番大事なところ。また逃げるのか』などと声を荒らげる質問者との押し問答が30分以上続いた」
また紛糾した場面について中日スポーツは27日、「フジ会見、明るく髪を染めた男性記者が加熱する質問、回答に『女性側の二次加害の可能性』指摘 SNSでは『おじいさん達のコンプライアンス意識の低さ』」という見出しをつけて、次のように報道した。
「会見は5時間を超えた時、被害女性と中居さんのトラブルの事実確認を巡って怒号が飛び交う大荒れの展開となった。30分以上の”格闘”で一度、終了の”ゴング”が鳴った。その後、加熱した会場で髪を明るく染めた男性記者が『女性側の二次加害になってしまう可能性がある』と指摘。『二次加害に配慮して取材も会見もする』『重要だと思います』と述べると、会場から大きな拍手が起きた。
(中略)
二次加害とは、被害者が直接的な被害の後に、周囲の人や報道機関などから受ける精神的苦痛や身体の不調などの被害を指す。X(旧ツイッター)では『中居さん女性との関係は聞かないで欲しいな…二次加害になるよ?』『ケア優先どころか二次加害全開になってておじいさん達のコンプライアンス意識の低さが出てるよな』『経営陣5人も居て毅然と[二次加害にあたる]と発言して欲しかった。広報も[社の判断]じゃないでしょう』『ジャーナリズムの名の下に二次加害をやってないのか…記者さん、ジャーナリストさんよ』といった声が見られた」
「おじいさん達のコンプライアンス意識の低さ」という点でいえば、登壇した4人の幹部は、
檀上向かって左からいうと、フジテレビの新社長に就任が決まったフジ・メディア・ホールディングスの清水賢治専務が64歳、フジテレビの遠藤龍之介副社長が68歳、辞任を発表した港浩一社長が72歳、同じく辞任を発表した嘉納修治会長が74歳、フジ・メディア・ホールディングスの金光修社長が70歳。5人の平均年齢は69.6歳。「おじさん」というよりは、後期高齢者手前の「おじいさん」たち。ここにもし87歳の日枝久取締役相談役が登壇していたならば、平均年齢は72.5歳となっていた。檀上で誰か倒れるのではないかとヒヤヒヤするところでもあった。
17日に行われた最初の会見をオープンに行っておけば、会見そのものが人権問題にもなりかねない長丁場にはならなかっただろう。
板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~
板垣英憲(政治評論家)