… … …(記事全文6,043文字)菅義偉元首相がハガティ氏と面会したことは、今後の日米関係の構築において極めて大きな転換点といえる。トランプ政権は日本に対し、先端軍事技術分野の「第2の柱」として「AUKUS」への加入を求めている
◆〔特別情報1〕
時事通信は9日、「『日米同盟、新たな高みに』 菅元首相、ハガティ前駐日米大使と面会」という見出しをつけて次のように報道した。
「【ワシントン時事】カーター元米大統領の国葬のためワシントンを訪問中の菅義偉元首相は8日、トランプ政権1期目に駐日大使を務めた共和党のハガティ上院議員と会談した。菅氏はカーター氏の死去に弔意を表明。トランプ新政権の発足を控え『日米同盟を新たな高みに引き上げたい』と述べると、ハガティ氏は『助力を惜しまない』と応じた。
ハガティ氏はトランプ次期大統領と良好な関係を保つ。関係者によると、両氏は石破茂首相とトランプ氏との対面会談や、20日からの米新政権の陣容に関しても意見を交わした」
実は、この会談に先立って昨年11月25日、トランプ陣営との関係構築のため、長島昭久首相補佐官が訪米していた際も、ハガティ氏と会談をしている。各報道機関は「要人との会談調整」と報道していたが、時事通信は2024年11月25日、「長島補佐官、ハガティ氏らと会談 トランプ陣営と意思疎通継続」と見出しからハガティ氏の名を記し次のように報じていた。
「外務省は25日、米ワシントンを20~24日に訪問した長島昭久首相補佐官が滞在中、トランプ政権1期目で駐日大使を務めたハガティ上院議員、下院外交委員会のマコール委員長(いずれも共和党)らと会談したと発表した。長島氏によると、米国の核戦力投入を含む「拡大抑止」の信頼性確保、防衛装備品の共同開発、日米韓協力の継続などが話題に上った」
長島昭久首相補佐官は、民主党に所属していたときには、野田第3次改造内閣で防衛副大臣を務めている。その後、希望の党を経て無所属となり、やがて旧二階派「志帥会」を足掛かりに自民党に所属している。二階俊博を通じ、菅元首相との関係も深い。
板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~
板垣英憲(政治評論家)