… … …(記事全文5,526文字)自民党新総裁が総理に就任すると、広瀬めぐみ議員辞職による10月27日補選に合わせて、解散を打つ可能性が高い。ここへきて小泉進次郎がやたらと出てきた。菅前首相に「約束を守ってくれ」詰め寄ったという
◆〔特別情報1〕
読売新聞は15日、「広瀬めぐみ参院議員辞職、岩手選挙区の補欠選挙は10月27日投開票の見通し」という見出しをつけて次のように報道した。
「秘書給与を巡る詐欺容疑で東京地検特捜部の捜索を受けた広瀬めぐみ参院議員(58)(岩手選挙区、自民党を離党)は15日、尾辻参院議長宛てに議員辞職願を提出し、許可された。辞職に伴う参院岩手選挙区の補欠選挙は、10月27日投開票の日程で実施される予定だ」
前日に発表された岸田首相の退陣表明のドサクサのお陰で、こちらの報道はすっかり霞んだ印象である。しかし、この報道について、自民党二階派の重鎮は次のようにいう。
「新しい総裁で支持率が上がったら、解散をこの補選(の日程)に合わせてくるかもしれない」
さらに重鎮は、「そのためにも新しい総裁は、若いのがいい」と語った。要するに、若い総裁になって自民党の表紙が変われば、その分、内容も新しくなったと有権者に印象付けられるということだ。
それにしても、辞職した広瀬は新人だっただけに、秘書給与の搾取を指南した先輩議員がいたはずだ。しかも広瀬は弁護士でもある。違法性は、誰よりもわかっていたはず。それを敢えて手を染めたということは、よほど巧妙に伝えた指南役がいたのではないかと、考えられるところ。しかし、退陣表明のドサクサで、記者会見すら開かれず、説明するとされていた「詐欺容疑」について、事務所から発表されたコメントのみである。
岸田首相の退陣表明が、なぜこのタイミングだったのか。広瀬めぐみの議員辞職の前日に合わせたということだったかもしれない。そして自民党の新総裁が総理に就任すると、広瀬議員辞職による10月の補選の日程に合わせて、解散を打つ可能性があるということである。
板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~
板垣英憲(政治評論家)