… … …(記事全文3,585文字)【拙著】『総理大臣 小沢一郎』(2007年11月10日刊)
第6章 田中角栄直伝・選挙必勝のセオリー 最大の敵は自民党である
田中角栄から選挙の極意を伝授される
小沢一郎の選挙の仕方について語るとき、私は必ず同じエピソードを引き合いに出すのだが、小沢一郎は、田中角栄から選挙の極意なるものを伝授された。
田中は、初対面の者に面会する際、必ず事前に「個人ファイル」に目を通しておくのを習慣にしている。小沢が挨拶にきたときも、すでに小沢が数千人の支持者を集めて着々と準備をしているという情報をキャッチしていた。
小沢は、運輸相などを歴任した小沢佐重喜(代議士)を父に持つ二世であった。当然ながら、親から受け継いだ支持者は大勢いた。しかし、小沢はそれだけには安住せず、郷里である岩手県水沢市内の同級生や知人、友人に積極的に声をかけ、自らの足で支持者を増やしつつあった。いまでも伝説のようになっているが、田中は、一日に二回就寝したと言われている。
板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~
板垣英憲(政治評論家)