… … …(記事全文4,298文字)自民党「裏金事件処分」は、自民党内の勢力争いに発展している。「離党勧告」や「党員資格停止」で報道されているが、さらに重い「除名」になるともいわれている。岸田首相は安倍派下っ端連中を抱き込もうとしている
◆〔特別情報1〕
これは自民党内部に精通する情報通からの特別情報である。
共同通信は2日、「塩谷、世耕氏に離党勧告へ 下村、西村氏に党員資格停止案」という見出しをつけて、次のように報道した。
「自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件で、岸田文雄首相ら党執行部は2日、安倍派の衆院側、参院側でトップだった塩谷立、世耕弘成両氏に対し党則に基づく離党勧告処分を科す方針を固めた。首相が麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長らと国会内で会談し、確認した。同派幹部を務めた下村博文、西村康稔両氏に選挙非公認より1段階重い党員資格停止1年を科し、高木毅、松野博一両氏に同6カ月を科す案も示された。4日の党紀委員会で最終的に決まる。関係者が明らかにした。」
結局これは、自民党内の勢力争いに発展している。「離党勧告」や「党員資格停止」で報道されているが、自民党内では、さらに重い「除名」になる公算が高いともいわれている。安倍派のなかには、「あいつら幹部がいたら、俺たちはずっと下っ端のままだ」という思いを持っている人が多くいる。岸田は、次の総裁選に向けて、そうした安倍派下っ端連中を抱き込もうとしている。
板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~
板垣英憲(政治評論家)