… … …(記事全文4,901文字)【拙著】『総理大臣 小沢一郎』(2007年11月10日刊)
第1章 国家最高指導者の条件と統率力
小沢一郎は帝王学を身につけている
国家最高指導者である総理大臣は、「帝王学」を身につけていなくてはならない。『現代の帝王学』(プレジデント社)の著者である評論家・伊藤肇によれば、帝王学とは一言で言えば「権力の学問」であり、「上に立つ者がどうしても身につけておかなければならない学問」、すなわち「エリートの人間学」であるという。
帝王学の基本は、「原理原則を教えてもらう師をもつこと」「直言してくれる側近をもつこと」「よき幕賓をもつこと」という三つの柱から成り立っている。幕賓とは聞き慣れない言葉だが、「帝王を心から好いてはいるが、官に仕えて裃を着る窮屈さを嫌い、野にあって帝王にいろいろと直言してくれる人物」を指す。身近な言葉で言えば、客分、顧問、社外重役、あるいはパーソナル・アドバイザーに当たる。
板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~
板垣英憲(政治評論家)