… … …(記事全文3,993文字)自民党内では既に「岸田降ろし」が進んでいる。党内勢力図こそ、まさに台風並みの「春の嵐」。まずは、二階派を代表して武田良太が出席し、男を上げるつもりいる。「政変」の風向きにおいて政倫審は注目に値する。
◆〔特別情報1〕
岸田首相が28日、突如として、自ら完全公開の形式で出席する考えを表明した。振り返ってみると、岸田首相は、何かと奇を狙うのが好きな総理である。2021年の総裁選出馬にしても、菅義偉総理再選の流れが固まりつつある中、岸田は、意表を突く形で出馬表明し菅を追い落とした。昨年3月21日には、ウクライナを電撃訪問し、ゼレンスキー大統領と会談をした。日本の総理大臣として戦後初めての戦地訪問だった。また、総理になっても自派閥「宏池会」から離脱してこなかったのが、裏金問題が浮上してからは、派閥パーティーを巡る政治資金問題を踏まえて突如、「宏池会」から昨年12月8日に離脱。続いて、裏金問題が事件化されると、また突如として離脱したはずの「宏池会」の解散を表明したのであった。そして、今回の政倫審出席の表明もまた、意表を突く形であった。「検討総理」と揶揄されるほど、日頃は「検討します」ばかり言い、何をするのか、しないのか、はっきりしない、煮え切らない総理だけに、奇を狙う行動には一瞬驚かされもするが、実は今回の「奇」の背景は、かなり追い詰められた行動だったようだ。というのも、自民党内では既に、「岸田降ろし」が着々と進んでいるということなのである。これは、岸田降ろしの実態について、自民党内部に精通する情報通からの特別情報である。
板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~
板垣英憲(政治評論家)