━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~ 2023年3月19日 ◆─── - - - - - - - - ───◆ 世界の政治・軍事・経済・金融を支配するパワーエリートの動きやその底流で 行われている様々な仕掛けなどを中心に、重要情報(特ダネ)をキャッチして速 報する。 政治評論家 板垣英憲 ◆─── - - - - - - - - ───◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆『小沢一郎総理大臣待望論』(1994年11月1日刊) 第1章 剛腕の強力なバネはコンプレックス 乱世に強い小沢一郎 乱世に強い小沢一郎 ─────────────────────────────────── 総理大臣に権力を集中するなどの改革案を盛り込んだ「日本改造計画」を発表した新生党代表幹事の小沢一郎は、かつて細川連合政権の樹立に成功して以来、その勢いに乗り、政界再編の徹底化を図るため水面下で活発に策動してきた。このため、いつしか、永田町の新・闇将軍とアダ名されるようになった。 小沢一郎は、その後も自民党のさらなる分裂を促すとともに、新生党の勢力拡大に向けて、着々と手を打ち続けてきたのである。いまは、野に下っているとはいえ、政界の大きな台風の目であることには変わりはない。 新生党、日本新党、公明党、民社党、自由党、新党みらい、高志会などを一つにまとめて「新・新党」を結成し、次期総選挙で自民党を繊滅し、圧勝を目指そうとしている。 自民党に対しては、現職の約三割の国会議員にアプローチし、その引き抜き工作を続けているといわれている。 自民党、新党さきがけと連立を組んでいる社会党に対しては、自民党からの引き離しから、さらに社会党そのものに「空中分解」まで仕掛けているともいう。小選挙区比例代表並立制度の下での総選挙が実施されるのに伴い、とくに小選挙区から立候補できなくなる衆議院議員は自民党や社会党への愛着を持ちながら、新しい党からの出馬に踏み切らざるを得ない苦しい状況に立たされている。小沢一郎は、そうした議員に対して、執拗に手を伸ばしているのだ。 余談ながら、全国の書店では、小沢の著書「日本改造計画」が、売れに売れた。平成5年5月に発刊してから、わずか4か月で65万部を突破、あれよ、あれよという間に、百万部の大台達成の声が出はじめるほどの凄い勢いを示した。 これは、田中角栄元首相の著書「日本列島改造論」が、発刊して一年足らずで95万部販売のベストセラーとなったそれをはるかに上回る人気であった。出版界では空前の「小沢現象」が現出した。… … …(記事全文2,552文字)
板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~
板垣英憲(政治評論家)