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板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~

板垣英憲(政治評論家)

板垣英憲

◆『小沢一郎の時代』(1996年2月6日刊) 第5章 責任ある政治を行う  自民党の官僚政治家との対決

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~   2022年11月27日 ◆─── - - -                    - - - - - ───◆ 世界の政治・軍事・経済・金融を支配するパワーエリートの動きやその底流で 行われている様々な仕掛けなどを中心に、重要情報(特ダネ)をキャッチして速 報する。                          政治評論家 板垣英憲 ◆─── - - -                    - - - - - ───◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆『小沢一郎の時代』(1996年2月6日刊) 第5章 責任ある政治を行う  自民党の官僚政治家との対決 ───────────────────────────────────  小沢一郎には、政敵は多い。とくに自民党国会の警察庁長官出身の後藤田正晴元官房長官や警察庁高級官僚出身の亀井静香衆議院議員ら、刑事コロンボのような政治家が、むかし取った杵柄をフルに生かして集めた警察情報を材料に攻撃を仕掛けてくる。  自民党は、警察庁・検察庁出身の国会議員を主力に、調査特別委員会を編成して、細川首相の疑惑追及を目指し、旧悪の解明に全力を上げてきたといわれている。そこで、細川首相は、この攻撃をそらすため、政権から下りたと見られている。  しかし、自民党には、多数の高級官僚出身の国会議員がいる。もちろん、新進党のなかにも、高級官僚出身の国会議員が含まれている。それでも、自民党における高級官僚出身の国会議員の勢力は、絶大である。その角度から新進党の中枢を構成している小沢一郎、海部俊樹、渡部恒二、奥田敬和、細川護煕の五人を見つめると重要なポイントが、浮かび上がってくる。  それは、この五人が、現在の自民党執行部を支えている東大法学部卒業の高級官僚出身者を主力とする自民党国会議員に包囲されているということである。中曾根康弘元首相(東大法学部卒、旧内務省出身)、宮沢喜一元首相(東大法学部卒、大蔵省出身)、後藤田正晴元官房長官(東大法学部卒、旧内務省出身)、奥野誠亮元法相(東大法学部卒、旧内務省出身)、下稲葉耕吉参議院議員(東大法学部卒、警察庁出身)関根則之参議院議員(東大法学部卒、自治省出身)、亀井静香衆議院議員(東大経済学部卒、警察庁出身)などといった具合である。このなかでは、戦前、思想犯の取り締まりを行って国民に恐れられた特別高簑言察を持っていた旧内務省出身者や警察庁出身者が、とくに目を引く。  中曽根康弘元首相は、細川政権が断行した小選挙区比例代表並立制の導入を中核とする政治改革関連法案の成立に猛烈に反対したことで知られている。また、参議院での法案審議の際、下稲葉耕吉参議院議員や関根則之参議院議員らは、法案つぶしの急先鋒として、活躍した。
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