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板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~

板垣英憲(政治評論家)

板垣英憲

豪農の河野家から朝日新聞記者を経て政治家となった河野太郎の祖父・河野一郎と、後に政商と呼ばれる小針暦二との関係から、政治家・河野太郎の源流を追う

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~   2021年9月22日 ◆─── - - -                    - - - - - ───◆ 世界の政治・軍事・経済・金融を支配するパワーエリートの動きやその底流で 行われている様々な仕掛けなどを中心に、重要情報(特ダネ)をキャッチして速 報する。                          政治評論家 板垣英憲 ◆─── - - -                    - - - - - ───◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 豪農の河野家から朝日新聞記者を経て政治家となった河野太郎の祖父・河野一郎と、後に政商と呼ばれる小針暦二との関係から、政治家・河野太郎の源流を追う ─────────────────────────────────── ◆〔特別情報1〕  総裁選で若手の支持を集めて勢いをつけていた河野太郎だが、文春砲により、親族企業「日本端子」と中国との関係および太陽光ビジネスとの関連まで取り沙汰され、話題を呼んでいる。かつて、福田赳夫元首相(福田康夫首相の父親)の資金スポンサーだった男に小針暦二という人物がいた。佐藤栄作政権の末期から始まったいわゆる「角福戦争」の戦いの水面下では、小佐野賢治(田中陣営)VS小針暦二(福田陣営)の実弾(資金)合戦があった。この小針暦二は、政商と呼ばれる前は大阪で不動産業を営み、関西財界の政商であった江商会長・駒村資正に食い込み、河野太郎の祖父・河野一郎の間の使い走りをしていたといわれている。豪農河野家から朝日新聞記者を経て政治家となった河野一郎と、後に政商と呼ばれる小針暦二との関係から、政治家・河野太郎の源流を追ってみた。 「福島交通が会社更生法申請 元オーナーは政商として暗躍した小針暦二 (上) |東京レポート」にその詳細が記載されているので、それを元に以下、まとめてみた。 小針暦二は1914(大正3)年福島県の生まれ。旧制安積中学を中退して酒屋の丁稚奉公からスタート。敗戦後のヤミ米時代に精米所でひと儲けして、福島県白河の炭鉱を買収するも経営に失敗して大阪に夜逃げする。ところが、大阪の商品相場で一山当て、それを元手に不動産会社・美福を立ち上げ、土地や山林を手に買い占めていく。その大阪の地で、政財界人とのつながりを築き、当時、関西財界の政商といわれた江商会長・駒村資正に取り入っていく。駒村資正は、三男(元ラジオ日本社長・駒村英雄)を、河野一郎の長女(河野洋平の姉・多賀子)と結婚させ、このときから小針は駒村と河野の使い走りをやるようになった。ちなみに、河野が那須別邸で愛人と同衾している部屋に、小針を呼びつけたという逸話も残っている。  使い走りだった小針に大きな転機が訪れる。1964年と65年の2回にわたって、栃木県那須高原の国有地を取得した。この国有地払い下げは、池田内閣のもと建設大臣だった河野一郎と江商会長・駒村資正で進められていた。使い走りの小針が経営する不動産会社・美福は、日本貿易振興会理事長となっていた駒村と河野建設相に傷がつかないよう、ダミー会社となって払下げを受けたのだが、このとき小針は資金を出した江商を出し抜き、国有林野の3分の1を藤和不動産に転売して巨額の転売益を得た。これには当然、江商側は激怒したが、河野派の重鎮・重政誠之が調停に入って示談が成立。(後に、那須高原にある河野牧場は、この時、小針が河野一郎に提供したものと、国会で暴露されている。)  しかし、この直後、池田勇人が病のため退陣表明するのだが、後継総裁候補と思われていた河野一郎ではなく、佐藤栄作が指名されてしまう。失意のなか、1965年7月8日に大動脈瘤破裂のため急死するのだった。  河野一郎の使い走りから、「政商」と呼ばれるまで上り詰めた小針は、国有地の払い下げで得た資金で、労使紛争に揺れる福島交通の株を取得し、1972年社長に就任する。この就任には、河野派を引き継いだ運輸大臣の中曽根康弘と中曽根派の天野光晴が裏で工作した。その後、福島交通、福島民報(新聞)、ラジオ福島を中核3社とするグループ10数社のオーナーとなり、角福戦争へ突入していくこととなる。
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