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板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~

板垣英憲(政治評論家)

板垣英憲

実際にハマスが停戦に合意したかどうか、確実なことは1日~2日たたないとわからない。もし地上戦に突入していたら、レバノンのヒズボラ、イエメンのフーシ派、アフガニスタンのタリバンがハマスに集結していた

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~   2021年5月21日 ◆─── - - -                    - - - - - ───◆ 世界の政治・軍事・経済・金融を支配するパワーエリートの動きやその底流で 行われている様々な仕掛けなどを中心に、重要情報(特ダネ)をキャッチして速 報する。                          政治評論家 板垣英憲 ◆─── - - -                    - - - - - ───◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 実際にハマスが停戦に合意したかどうか、確実なことは1日~2日たたないとわからない。もし地上戦に突入していたら、レバノンのヒズボラ、イエメンのフーシ派、アフガニスタンのタリバンがハマスに集結していた。 ─────────────────────────────────── ◆〔特別情報1〕  5月21日の【AFP=時事】(更新)によると、「イスラエルとパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)の主要2武装組織の停戦合意が21日午前2時(日本時間同8時)、発効した。」「イスラエル首相府の発表によると、同国政府は治安閣議を開き、エジプトの仲介した「無条件」停戦を全会一致で承認。ガザ地区のイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)とイスラム過激派組織「イスラム聖戦(Islamic Jihad)」も、同地区での11日ぶりの停戦発効を認めていた。」とのことだ。これについて、パレスチナ情勢に精通した外国人記者は、「イスラエル側の報道なので、まだ信用できない。まだ認めていない可能性もある。実際にハマスが停戦に合意したかどうかは、確実なことは1日~2日たったらわかるだろう」と話した。昨日は、以下、パレスチナ情勢に精通した外国人記者からのトップ情報である。  イスラエル軍は地上戦をほのめかしながら攻撃を続けていた。もし、本当に地上戦に突入したら、イスラエルは必ず負ける。ハマスはもちろん、レバノンからはヒズボラ、イエメンからもフージ派などが地上戦に参戦し、イスラエル軍は周りをイスラム教の義勇軍に包囲されてしまうからだ。イスラエルは戦闘機からの爆撃はベテランかもしれないが、イスラム教の各国義勇軍は、タリバンと同じような戦い方ができて強く、軍隊同士の地上戦になれば、イスラエルは勝てない。しかも、タリバンもこの戦いに参戦すると言い出している。ハマスもタリバンと同じ強さを持っているし、レバノンのヒズボラも強い。イエメンのフージ派も強い。イスラエルが地上戦に突入すれば、それら4つの義勇軍に囲まれて終わる。  ところがイスラエルは、急に地上戦の話を引っ込めた。闘いが不利に展開することに気づいたのだろう。ロケット弾を迎撃した対空防衛システム「アイアンドーム」だが、約110億円分も消耗した。ハマスのロケット弾は、1千発で約7千万円。まだまだロケット弾の備蓄はかなりあるため、イスラエルは、このまま応酬が続いた場合の迎撃コストを考えて、地上戦突入を言い出した。ところが、そんな作戦に出れば、間違いなくイスラエルは袋小路に自ら入り込んで身動きがとれなくなることにも気づき、協力国に停戦の仲介を懇願し始めた。  そもそもそイスラエルの人たちは、贅沢な生活をしている。当然、ゲリラ戦となる地上戦には慣れていない。一般国民は、シェルターでの不自由な生活をいつまでも我慢できない。アイアンドームの迎撃でダメージを抑えたところで、イスラエル側は停戦したいのが本音だった。  ところが、欧米の報道では、いかにもハマス側が停戦を持ち出したかのように報道が出ている。しかし、それはイスラエルの常とう手段のフェイクだ。バイデンやプーチンが「停戦」を呼び掛けているのは、イスラエルを助けたいから言っていることたであり、ハマスはどれだけ被害が出ようとも捨て身で戦い続ける。このままイスラエルが引くに引けなくなり、泥沼の地上戦にもつれ込むと、ボコボコに負けてしまうし、ロケット弾の迎撃で資金も底が尽きてしまう。だから、水面下でイスラエルが協力国に懇願して、停戦を呼び掛けているということだ。  エジプトの国営通信は20日「エジプトの提案により、ガザ地区で双方が同時に停戦に入ることで合意した。停戦は現地時間の21日午前2時に始まる」と伝えたという。しかし、いまのエジプト政府のシッシー大統領はハマスにとっては、後ろからナイフを突きつけてくる存在。その前の、クーデターで失脚し2019年、裁判中に病死したムルシー大統領はハマスと関係がよかった。1980年頃、エジプトのハマスのような組織「ジハード団」がイスラエルと融和政策をとったサーダート大統領を暗殺している。その後は、エジプト政府から弾圧を受けてきている。エジプトの仲介による停戦で、イスラエルが停戦に合意したと発表しているのは、本有にハマスが合意しているかどうかは確定できない。
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