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板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~

板垣英憲(政治評論家)

板垣英憲

銀相場が、世界中でかなり深刻な状況になってきている。オーストラリアではパース造幣局に銀の地金はないという噂が広まり、取り付け騒ぎのようになった。金・銀は現物で、保管委託はAllocatedでないとダメ

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~   2021年4月28日 ◆─── - - -                    - - - - - ───◆ 世界の政治・軍事・経済・金融を支配するパワーエリートの動きやその底流で 行われている様々な仕掛けなどを中心に、重要情報(特ダネ)をキャッチして速 報する。                          政治評論家 板垣英憲 ◆─── - - -                    - - - - - ───◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 銀相場が、世界中でかなり深刻な状況になってきている。オーストラリアではパース造幣局に銀の地金はないという噂が広まり、取り付け騒ぎのようになった。金・銀は現物で、保管委託はAllocatedでないとダメ ─────────────────────────────────── ◆〔特別情報2〕  昨日に続いて本日も、米国在住30年の個人投資家satoko女史から届いた世界経済トップ情報である。  銀相場が、世界中でかなり深刻な状況になってきている。まず、オーストラリアで大騒ぎになったのが、パースの造幣局の保管サービス。私は、以前、現物の金銀を買って、保管も委託する時は、Allocatedでないとダメですよと書いたが、オーストラリアでそれが現実のものになった。  ことの起こりは、例のWallStreetBetから派生したグループWallStreetSilverが、銀相場が操作されていることを知らしめ、これにより覚醒した世界中が、特にアメリカの若い世代が、銀を買いに走った。まずは、ネット証券で簡単に買えるETFだ。  BlackRockのiShareのSLVという銀ETFの代表的銘柄が、たった一日で9百万オンスという、信じがたい量を売った(1年間の世界中の銀の生産量と同じ)。しかし、SLVは素早く、こっそり目論見書を改変して、「銀の裏付けがない場合もあります」などとふざけたことを言い始めた。インターネット界では情報拡散が早いから、数種類ある銀のETFでもiShareのSLVは現物の裏付けがないが、SprottのPSLVは安全だ、ということで、今度はSLVからPSLVへの移行が始まった。それと同時に、若い人でも、「現物の銀」ということで、銀貨や銀の延べ棒を買いまくり、あれから3か月近く経つが、アメリカの業者の商品は、ほぼ売り切れで、調達に苦労している。そこにきて、オーストラリアのパースの造幣局で問題発生の情報が出てきた。  私も、現物の金銀を買い始めた当初、オーストラリアのパースの造幣局の保管サービスは便利そうでいいなと思ったが、ちょっと遠すぎるからとやめた記憶がある。パースのUnallocated(現物を特定しない「混蔵保管」)の場合、保管料無料なので、アメリカでもここの保管サービスを推奨していた投資アドバイザーも何人かいて、ここに預託していたアメリカの一般投資家が沢山いたとは知らなかった。Allocatedが預けた金銀の延べ棒の刻印番号と同じもの(自分の預けた現物)を、引き出す時に出してくれるのに対し、UnallocatedやPool口座というのは、他の刻印番号のものが出てきたり、保管中の大きな地金を小口の製品に加工したものが出てきたりする。パースの造幣局の場合は、目論見書に、Allocatedの口座の場合、現物引渡しの申請から2日間、Unallocatedの口座の場合は10日間で、現物を引渡しますと書いてあるが、あまりに多くの人が殺到して、とても対応できず、2日とか10日ではなく、2か月後と言い始めた。契約と違うと大問題になり、そこからパース造幣局に銀の地金はないという噂が広まり、取り付け騒ぎのようになった。パース造幣局のCEOが出てきて懸命に火消をしようとしたが、対応がまずくて、かえって不安を煽ってしまった。また、UnallocatedからAllocatedに変更する顧客も増えている。その時は、まず、Unallocatedから地金加工料を支払って、現物の引渡しをしてもらった後、Allocatedに改めて預託するので、時間もお金もかかるのだが、リスクを小さくするためなので仕方ない。そして、地金加工料を支払って、ようやく現物の引渡しを受けたら、何と、中国製の銀の延べ棒だった、とこれまた信じがたい話が出てきた。いくらロンドンのお墨付きのある中国の精錬所の製品とはいえ、投資家としては、パース造幣局を信頼して購入したのに、なんでパースの銀の延べ棒でなくて中国製の銀の延べ棒がでてくるのか、何で、中国製を溶かしてパースの製品として再加工しないのかと、大スキャンダルになった。パースでは、ことの重大さにようやく気付き、金製品の方は、一時停止して、銀製品の製造に集中し、新規購入は一人銀10キロまでに限定している。
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