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板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~

板垣英憲(政治評論家)

板垣英憲

◆「猶太思想及運動」〈上〉四王天延孝陸軍中将著  第二篇 猶太民族に関する豫備知識  第三章 猶太民族の宗教 第四節 信仰の熱烈

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~   2021年1月17日 ◆─── - - -                    - - - - - ───◆ 世界の政治・軍事・経済・金融を支配するパワーエリートの動きやその底流で 行われている様々な仕掛けなどを中心に、重要情報(特ダネ)をキャッチして速 報する。                          政治評論家 板垣英憲 ◆─── - - -                    - - - - - ───◆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆「猶太思想及運動」〈上〉四王天延孝陸軍中将著  第二篇 猶太民族に関する豫備知識  第三章 猶太民族の宗教 第四節 信仰の熱烈 ───────────────────────────────────  寺院内の慟哭……緒婚式のコツプ割り……割礼(包莖切開手術)……事毎に神に祈る……他民族の宗教は破壊する……國法に反抗を命ずる場合あり。 本章一節に於いて述べた如く、ユダヤ人中にも信仰の動揺を来たしたものゝあることは致方あるまいが、一般的に言ふと其の環境や歴史的因果關係で神に頼む外途はないと思つて信仰の熱烈になるのは自然であると思ふ。筆者は神道、佛教の各派は勿論キリスト教や囘々(かいかい)教(*イスラム教)の集會に臨む機會に恵まれたが、未だ嘗(かつ)てユダヤ教徒の集會程熱狂的、感傷的のを實見(じつけん)したことは無い。  今から二十年程前五ハルピンの篤信ユダヤ人のお寺に正月の儀式を見る爲、會衆の中に入れて貰つたことがある。元旦も翌二日も朝九時頃には会堂は一杯になつて居た。男女別席になつてゐるのはキリスト教と趣を異にして居る。段々儀式が進み坊さんが一種の哀調を帯びたメロデイで詩篇を讃むときや、熱烈な口調で會衆に訴るが如く語り出すと、先づ神経質の婦人席でハンケチがチラホラ眼に運ばれ、程なく欷(すす)り泣きの聲(こえ)が洩れて來る。之が男子席に伝染して來る、終には全会衆数百人が馨をあげ五髄(五体)を揺り動かして、所謂慟哭状態に迄達するので薄氣味の悪い想ひがした。其の中で熟々(つらつら)考へると日本では正月の元日や二の今時分には朝から屠蘇(とそ)やお酒が傾けちれ、道行く人は千鳥足になり勝で誠に天下泰平、浦安の有難い御代の春を祝って居るけれども、こゝに居るユダヤ人諸君は其の環境が全然吾々と違つて苦難の連鎖と闘つて居るから、此の年の始めから涙を以て神の前に誠意を披瀝して居るのであろう。日本人も少し反省して惰眠から醒めないと、こんな真剣な先生達と大刀打は出来なくなるかも知れん。勿論日本は天佑(てんゆう)豊かな神國であるから、彼等が何をしようと、之が爲に倒され終ることは無かろうけれども、うかとして居ると内外に敵が出來、所謂八方塞りで二進も三進も行かない所までは追ひ込まれるかも知れんぞと云ふ、暗い氣持が起つたのである。  此の慟哭状態のことは、實は西暦千九百十六年一月二十七日米國がまだ中立の時に、当時の大統領ウイルソンが紐育(ニューヨーク)にユダヤデーと云ふものを催うして、敵味方に別れて欧洲で戦つてゐるユダヤ人の将兵や、流離轉々するユダヤ家族に対する同情演説を行つた所が、會衆ユダヤ人多数が之に感激して慟哭したと云ふ記事はその前にユダヤ文士の著書"猶太人と大戦"と云ふ本で読んではゐたが、自らお寺の中でその異常の光景に接する迄はそれ程とは思はれなかつたのである。読者諸賢も筆者の非文學的の拙い筆で略記したのではあの光景は到底十分の一も想像出來ないことを察せられる。
… … …(記事全文4,227文字)
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