□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2017年3月30日第265号 ■ ============================================================= 核兵器禁止条約制定交渉会議に出席して野党共闘を壊した共産党 ============================================================== けさ3月30日の早朝のNHKニュースが報じた。 共産党の志位委員長が核兵器禁止制定の交渉会議に出席して演説をしたと。 日本政府はこの交渉に参加しなかったが、それは日本国民の意思ではない。日本国民は核兵器禁止を望んでいる事を世界に伝えたいと。 このNHKニュースを聞いて、なぜ志位委員長が森友問題を離れてまでニューヨークに外遊したのか合点がいった。 非核を世界に訴える事を優先したのだ。 本来ならば、私はこの演説をほめたたえる。 さすがは共産党だと。 しかし今回ばかりは批判せざるを得ない。 これは共産党の唯我独尊のあらわれだ。 政府・自民党はかんかんになって怒ったことだろう。 共産党ごときが、あたかも日本国民を代表すがごとき顔をして日本政府の方針と反対の演説をしたと。 しかし、もっと怒ったのは野党に違いない。 なぜ共産党が野党の中で突出していい恰好するのかと。 野党第一党の民進党は許せないと怒っているに違いない。 かつての護憲第一党であった社民党は、いまや共産党に完全にとって代われれた屈辱感を味わったことだろう。 これでは野党共闘はぶち壊しだ。 共産党は、いまは核兵器禁止を訴える事よりも、森友疑惑追及の野党共闘を最優先し、安倍政権を追い込む事に全力を傾けるべきだ。 それとも、今度の志位委員長の核兵器禁止条約制定交渉参加は、野党の合意の下に、野党を代表して出席したものだったとでもいうのだろうか(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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