□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2016年8月17日第632号 ■ ============================================================ 核先制不使用に反対した事を米紙にばらされた安倍首相の恥 ============================================================ 米紙ワシントンポスト(8月15日付)が報じたという。 オバマ大統領が検討している核兵器の先制不使用について、安倍首相がハリス米太平洋司令官に対し、みずから反対の意向を伝えていたと。 複数の米政府当局者の話として報じたという。 そういえば安倍首相がハリス司令官を官邸に呼んで会談した事がテレビなどで報じられたことがあった(7月26日) その時に伝えていたのだ。 もし、このワシントンポストの記事が本当なら、安倍首相は総辞職ものだ。 唯一の被爆国であり、非核三原則を国是としてきた日本の首相として、国民に対する裏切りになる。 それだけではない。 オバマ大統領の広島訪問や、終わったばかりの広島・長崎平和記念式典で語った核廃絶の誓いの裏で、舌をペロリと出していた事になる。 これ以上ない被爆者に対する裏切りだ。 このワシントンポストの報道に対し、外務省幹部は「首相はそうした発言はしていない」と否定したという(8月17日読売) それはそうだろう。 そんなことを外務官僚が認めたら大変な事になる。 しかし、その一方で別の外務省幹部はこう語っているという。 「もし米政権が核の先制不使用を宣言すれば、日本を守る米国の拡大抑止は成立しなくなる。あり得ない話だ」と。(8月17日朝日) これを要するに、外務官僚とその振付に従って動きた安倍首相が、オバマの核先制不使用に反対したということだ。 そして、それがばれても、知らぬ顔をしているということだ。 これ以上の恥知らずはない。 やはり総辞職ものである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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天木直人(元外交官・作家)