□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】
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□■　天木直人のメールマガジン２０１６年８月１６日第６２９号
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　　靖国神社参拝を繰り返す小泉進次郎に政治家の未来はない

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　かつては小泉父子を「親子鷹になれ」、などと言って褒めたことがあった。

　そして小泉父子が私のいう事に耳を傾けて行動を起こせば、そうなれたと思う。

　しかし、もはやその可能性は限りなくなくなった。

　小池百合子が石破や小泉進次郎と組んで反安倍勢力を自民党内で築くという憶測もあるが、そしてそうなれば面白いと私は期待しているが、どうやらそれもなさそうだ。

　国会議員の靖国参拝を報じるニュースが毎年きまって８月１５日に流されるが、今年もその中に小泉進次郎の名前があった。

　それを見て私は自問自答せざるを得ない。

　なぜなんだと。

　Ａ級戦犯の合祀を知った昭和天皇は、勝手に合祀した当時の宮司を激しく叱責し、以来参拝を取りやめた。

　今上天皇が昭和天皇以上に靖国神社参拝に慎重であることはもはや明らかだ。

　しかも今の安倍政権は、畏れ多くも今上天皇に敵対する政策を取り続ける傲慢ぶりだ。

　そんな安倍政権を支持する国民を多いが、強く反発する国民も多い。

　なぜなら日本会議など国粋・右翼に迎合する安倍首相の体質が危険であることに国民が気づき始めたからだ。

　天皇陛下のお気持ちに反し、日本会議などの国粋・右翼に迎合する安倍首相と同じ事をやっているようでは、小泉進次郎に政治家としての将来はない。

　それにしても不思議だ。

　なぜ小泉進次郎は靖国参拝にこだわるのだろう。

　選挙を恐れる三流政治家が右翼に右顧左眄するのならわかる。

　しかし小泉進次郎にとって選挙を恐れる理由はどこにもない。

　もしそれが自らの政治信条であり、政治家として靖国神社を参拝するのは当然だと考えているのなら救いがたい。

　あまりにも歴史に無知・蒙昧である。

　誰か小泉進次郎に進言するものはいないのだろうか。

　不思議だ。

　私には小泉進次郎が靖国参拝にこだわる理由がわからない。

　そして、小泉進次郎の靖国神社参拝を騒ぎ立てるメディアがまったく見当たらないことも、不思議である（了）

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編集・発行：天木直人

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