□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2016年8月15日第628号 ■ ============================================================ こんな馬鹿な日米韓三カ国軍事同盟があるというのか ============================================================ きのう8月14日の産経新聞が、小さな記事であるがソウル発共同を引用した驚くべきニュースを書いていた。 その記事とは、韓国に配備される高高度ミサイルシステム(THAAD)について、米国防総省のシリング・ミサイル防衛局長が、純粋に韓国防衛に使われ、そのレーダーで得た情報が日本と共有される事はない、と述べたという記事だ。 なぜこのような発言をわざわざシリング局長がしたのか。 それは、韓国の国防大臣が韓国に配備されるTHAADから得られる情報の日本との共有を否定する一方で、韓国国防省の報道官は、共有できると表明し、混乱していたからだと言う。 その混乱を解消するために、米国防総省のシリング局長が、訪問先の韓国で記者団に韓国の国防大臣が正しいと、混乱に決着をつけたのだ。 しかし、これほど日米韓三カ国軍事同盟のもろさを露呈した発言はない。 これほど日韓関係の相互不信を物語るものはない。 そして軍事協力関係においては、米国が日本より韓国に配慮し、日本を低く見ている事を示すものはない。 真の軍事協力関係であれば情報を共有しない、出来ない、などということはあり得ない。 なぜならば軍事情報の共有の有無は国の存亡がかかわるからだ。 運命共同体であればその共有は不可欠だからだ。 ましてやミサイル戦争に関する情報の共有は死活的重要性を持つ。 それにもかかわらず、韓国に設置したTHAADから得られる情報は日本に渡さないと韓国国防大臣が発言し、それを米国防総省の報道局長がダメ押したのだ。 こんな馬鹿な日米韓三カ国軍事同盟はない。 日本は都合のいい時だけ米国に使われ、役目が終わればあっり捨てられて終わるという事である、 いい加減、目を覚まさなければいけない(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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天木直人(元外交官・作家)