□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2016年8月2日第588号 ■ ============================================================= 今や最大の野党となった小池百合子 ============================================================= 東京都知事選の小池百合子圧勝から一夜があけ、その衝撃の大きさをメディアが見事に教えてくれている。 テレビも新聞もこの話題で持ち切りだ。 そして、小池報道はこれからもますますヒートアップするだろう。 なぜか。 それは東京都知事選を境にして、もはや安倍政権の最大の野党は小池百合子になったからだ。 野党共闘がどんなに負け惜しみを言い張っても、今度の敗北は致命的だ。 民進党は分裂する。 分裂しないまま続けば民主党はさらに低迷する。 もはや民進党は野党第一党の役割を果たせない。 その一方で共産党の未来もない。 共闘の相手がいなくなるのに、まだ野党共闘の成果をことさらに強調し、これからも野党共闘を続けると叫び続けている。 自らの首を絞めているようなものだ。 共産党は元に戻ればばいいのだ。 それが健全野党としての唯一の生き残りだ。 戻れないなら自滅するしかない。 これを要するに、日本の政治から野党がなくなるという事だ。 しかし、政治に野党がなくなることはない。 暴政に反抗する国民の声がある限り、その受け皿が必要だからだ。 いま小池百合子はまさにそれになろうとしている。 はたして小池百合子にそれができるのか。 既存の野党は小池叩きに必死だ。 彼女の過去の言動を引き合いに出して、やれ核武装論者だ、日本会議メンバーだ、やれ政治資金スキャンダルだ、と騒ぐ。 しかし、小池百合子は、今度の都知事選で崖から飛び降りた。 その時点でもはや過去の小池百合子ではなくなった。 そして、今度の都知事選で勝ち、都民の一票のありがたさを身に染みて感じた。 彼女が繰り返して言っているように、もはや小池百合子は都民を裏切ることは出来ない。 それでは、都民は彼女に何を期待したか。 それはズバリ、安倍首相の間違った政策にストップをかけてくれということだ。 野党共闘には、もはやそれが期待できないから、代りにそれをやってくれということだ。 小池百合子はいまや最大の野党になった。 私がそう決めつける理由がここにある。 そして、その成否を握るカギは憲法9条にある。 安倍政権の数ある暴政の中で、最悪なものは憲法9条の否定である。 なにしろ右翼でありながら、天皇陛下の護憲のお気持ちを踏みにじっているからだ。 小池百合子はここに気づかなければいけない。 過去と決別し、天皇陛下の大御心に寄り添って憲法9条を大切にするのだ。 そんな小池百合子を安倍自民党は潰すことは出来ない。 そんな小池百合子を野党が批判することは出来ない。 小池百合子は変わるのだ。 変わらなければいけない。 あの小泉純一郎でさえも、たとえ原発政策の過去の間違いを認めて詫びたのだ。 変われないはずがない。 はたして小池百合子に私のこの助言が届くだろうか(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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