□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2016年7月20日第560号 ■ ============================================================= 事前連絡なしに馬毛島を視察した翁長知事の真意を疑う ============================================================= 私は7月18日のメルマガ第555号「馬毛島を視察した翁長知事とそれに反発する地元住民に思う」で書いた。 普天間飛行場の代替がらみで翁長知事が鹿児島県馬毛島を訪問したのであれば、私はそのような翁長知事の行動に疑義を持つと。 なぜならば、いま翁長知事がなすべき事はひたすら普天間基地の返還を求めて行く事であって、代替施設を見つける事は日本政府の仕事であると考えるからだ。 みずから代替施設を見つけようとすることは、すなわち米軍基地を認めることになり、それは在日米軍の抑止力を認めた鳩山元首相の誤りを繰り返すことになると懸念するからだ。 そんなことをやっているようでは、とても辺野古基地建設の阻止は出来ない。 ところが、きょう7月20日の産経新聞の記事を読んでさらに驚いた。 その産経の記事もまた一段の小さな記事であるが、こう書かれていた。 (馬毛島のある)西之表市は19日までに翁長氏宛てに「住民の不安を増幅しかねない」として(訪問の)真意の説明を受ける文書を送付したと。 私が特に注目したのは、その後に続く次のくだりだ。 すなわちその文書には「事前に連絡がなかったことは遺憾」と書かれているという。 なんと翁長知事は事前に通報せずに訪れたのだ。 こんな事をやっていてはいけない。 辺野古阻止の戦いは、すべて情報開示の大原則の下で、国民、県民、関係住民の支持を得て行われなくては勝てない。 少しでも疑義を持たれるような事をしてはいけない。 日本政府に付け込まれる余地を与えてはいけない。 翁長知事の馬毛島訪問をめぐる問題がこれ以上広がらない事を祈るばかりである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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