□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2016年7月19日第557号 ■ ============================================================= わからないことだらけの天皇「生前退位」報道(続) ============================================================= 多くの読者からすかさず次のような問題提起を受けた。 すなわち、これは、生前退位を憲法問題の突破口にしようという、安倍政権の戦略ということではないのか、天皇の負担軽減や、退位できる道があることには、反対する人が少ないと思われるので、皇室典範の改正は国民に受け入れやすいと思われるが、果たしてそれで済むのか、これをきっかけに安倍首相の事だから憲法改正まで持っていきかねない、という懸念だ。 まさしく私も当初はそれを懸念した。 しかし、それすらも私はないと思うに至った。 それどころか、右翼の安倍首相は、むしろいまの皇室典範を変えることに反対ではないのかとさえ思う。 皇室典範の改正はこの国の天皇制そのものに手を付けることになる一大事業だ。 しかも憲法9条で規定する象徴天皇制は憲法の根幹にかかわる一大問題だ。 憲法9条と日米安保体制の問題にまで行き着く。 それはパンドラの箱を開けることでもある。 安倍首相がそれに気づかなくても、まわりの者が進言しないはずはない。 それでも安倍首相が憲法9条を葬り去る事を優先するというのであれば、それはそれで、むしろ歓迎すべきであるとさえ思う。 皇室典範を変えるということは、それほど大きな事であると私は思うのである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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