□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2016年7月14日第545号 ■ ============================================================= 都知事選挙を不毛にさせた野党共闘と鳥越候補の罪 ============================================================= 自公対野党共闘という不毛な政局が終わったと思ったら、さらなる不毛な政局が東京都知事選に持ち込まれた。 7月末までこの不毛が続くと思うとうんざりだ。 その間にも重要な内外の問題は待ったなしだ。 そして日本には打つ手はない。 なぜこんな事になったのか。 その責任は、もちろん安倍自公政権の暴政にある。 しかし、その暴政を阻止できない野党の不甲斐なさこそ問われるべきだ。 きょうの朝日新聞が参院選の結果に関する象徴的な世論調査の結果を報じていた。 すなわち、今度の参院選で自公が改選議席の過半数を大きく上回った理由として、「安倍首相の政策が評価されたから」と答えた者がわずか15%だった一方で、「野党に魅力がなかったから」が、なんと71%に及んだと言う。 これは、野党共闘が失敗だったということだ。 それにもかかわらず、野党4党はいまでも野党共闘ばかりを叫び続ける。 政策や人物を二の次にして、打倒安倍を叫び続ける。 そして、打倒安倍を叫び続けるのにもっとも好都合な鳥越氏を担ぎ出して参院選の負けを取り戻そうとする。 それに乗ったのが、いや、みずから手をあげたのが、自公の候補者の分裂を見て野党共闘なら勝てると見た鳥越氏だ。 しかし、これは大いなる勘違いだ。 いまの野党がこのまま野党共闘を続けても勝てないからだけではない。 東京都知事選には「安倍を倒せ」だけでは勝てないからだ。 東京都の抱えている問題を解決する政策と実行力こそ求められるからだ。 しかし、鳥越氏は打倒安倍を叫ぶほかに何もない。 その打倒安倍の政策さえも、人の受け売りでしかない。 自分が考え出した政策ではないから、およそ人の心を動かすことはない。 見ているがいい。 都知事選は、始まった途端、不毛なものであることが明らかになる。 いや、もうすでにそうなっている。 そんな都知事選が7月末まで続き、大きく報道され続ける事は不幸な事である(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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