□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2016年7月10日第534号 ■ ============================================================= 日刊ゲンダイと私の違い ============================================================= 反権力、反安倍政権において日刊ゲンダイと私の考えは同じだ。 しかし、今度の参院選に対する考え方では基本的な違いがある。 すなわち、日刊ゲンダイは、安倍自公政権の票を減らせるのなら、どんな政党、政治家でもいいから投票しようと呼びかけ、選挙記事もそれ一色である。 しかし、私はそうではない。 安倍暴政を阻止し、そのような暴政を倒すことはもちろん当面の最大の課題である。 しかし、その後に、どのようにして正しい政策を実現できる政治をつくれるか、それこそが重要であると思うからだ。 残念ながら既存の政党、政治家が中心になって行われた今度の選挙では、どの候補者が当選しても落選しても、それが望めない。 それどころか、安倍政権を倒すと叫んでいる候補者の中には、安倍政権の政治家よりも悪い連中がいる。 そんな連中でも、安倍自公政権の票を減らすためには応援しろと日刊ゲンダイは叫ぶ。 とんでもない話だ。 にわか政治屋を増やすだけだ。 税金泥棒を増やすだけだ。 正しく官僚を従わせることのできる政治家による、国民の為の政治を実現しなければいけない。 そのためにはまったく新しい政治システム、選挙システムをつくらなければ、政局は永遠に続く。 選挙のたびに同じ事をくりかえしてどうする、というのが私の立場だ。 だから私は、今度の選挙で安倍自公政権が勝っても失望しないし、腹も立たない。 安倍自公政権はますます追いつめられると思うからだ。 他方において、たとえ安倍自公政権が今度の選挙で負けても私は喜ばない。 そんなことぐらいで政治や政策が良くなることにはならないからだ。 そういったら論争になった。 選挙が終わった後に私が日刊ゲンダイのコメンテーターとして登場することはないだろう。 あすからの私の関心は、選挙後の政治の動きだ。 日本の政治は正しい方向に向かうのか。 その場合の主役は誰になるのか。 それは安倍自公政権対野党共闘といった単純な対立軸で語れらるものとはまったく異なる問題である。 日本が変われるかどうかという問題である。 その事を、私は明日からまた、誰におもねることなく書き続けて行く(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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