□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2016年7月6日第524号 ■ ============================================================= オール沖縄と翁長知事を誹謗したニューズウィークの記事 ============================================================= 発売中のニューズウィーク(日本語版)7月12日号に、深田政彦という同誌編集部記者の「沖縄神話の終わりの始まり」という特集記事を見つけた。 8ページに及ぶその特集記事は、オール沖縄と翁長知事にとって、読んでいて不愉快になるほどの、これ以上ない批判的記事である。 その記事は、1995年の少女暴行事件後に開かれた8万5千人の県民集会と、今度の沖縄女性殺害事件後に開かれた県民集会の大きな違いを、次のように書いている。 すなわちあの時の女子高校生による「私たちに静かな沖縄を返してください」という訴えは、沖縄の人々だけでなく、あらゆる日本人の心を打ったが、今度の集会は政治色の強いものだったと解説する。 あの時スピーチした高校生は政治とは無縁だったのに、今度の集会で若い世代の代表として登壇した学生5人は、「オール沖縄」を支持する政治団体「シールズ琉球」のメンバーだったという。 そして今度の集会を主催したのは、共産党、社民党、労働組合、市民団体などからなる団体「辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議だったという。 つまり1995年の時とくらべて、政治色、左翼色が強かったという。 そして、そのような左翼主導のオール沖縄は、あまりにも反米色が強すぎ、米兵を見たら極悪非道のように敵視する、それはもはや差別的だとする。 その反米色の強さのゆえに、「当初は平和的デモだとしても対立的になり、暴力に発展する可能性もある」として、在日米国大使館が、デモに近づくなという警告を発したのだという。 返す刀で翁長知事を次のように批判している。 すなわち、もともと保守であり、日米同盟容認派であり、辺野古移設阻止だけを唱えていた翁長氏が、いつの間にか、在沖縄米兵の全面撤去を訴えるようになった。 ここまで左翼に傾いた翁長知事は、それでも左翼からは油断ならないと警戒されている。 この矛盾こそ、オール沖縄が神話であることの証拠であり、いままさに、その神話は崩れつつあるというのだ。 いくらニューズウィーク誌が米国系メディアであるにしても、ここまで露骨にオール沖縄と翁長知事を批判するとは異常である。 オール沖縄の左翼たちと翁長知事は、この記事を書いた深田政彦という記者とその記事を掲載したニューズウィークス誌に対し、反論すべきだ。 反論して、どちらが正しいか、日本国民の目の前で、白黒つけるべきだ。 それとも深田記者の見立てが正しいとでもいうのだろうか. もっとも、どちらが正しいか、間違っているか、は私にとってはどうでもいことだ。 辺野古移設はもとより、沖縄に米軍が駐留することは認められない、それは正しい事であり、それを訴える事に何の間違いも、矛盾もないからである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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